金沢の観光スポットレポート その458(No.717)
◇新春の金沢 2016 ⑤ 田井菅原神社・宇多須神社
1月2日金沢市内の6社めぐりをしました。例年と比べ雪
のない暖かい初詣となった。
□田井菅原神社の由緒
ご神体は、田邊左衛門という者が菅原道真より賜った自画
像と伝えられる。後の喜兵衛の代に田邊家は三代利常より
代官を拝命。明治期に田邊邸内に神社が建てられ、明治13
年(1880)、田井の生産神となった。
■写真は田井菅原神社鳥居
■写真は二の鳥居(瓦屋根の着いた鳥居)
菅原道真公が大宰府へ左遷される途中、河内の国の道明寺
(大阪府藤井寺市)の叔母覚寿尼を訪ねてお別れの挨拶に
うかがった際、旧知の田邊左衛門(さえもん)に自画像を
授けられました。
■写真は拝殿
初詣では、古文書に則り、加賀藩主献上鏡餅の再現をして
います。
■写真は加賀藩主献上鏡餅
「風流の はじめや奥の 田植頃」の芭蕉句碑がある。芭
蕉が元禄2年(1689)奥の細道の旅で、同年7月金沢に立
ち寄っているため、金沢の地に芭蕉の句碑が見られます。
当社の石碑には、側面に明治21年3月下旬と建立年月を刻ん
でいます。従って、最初からこの地に、置かれたものでは
なく、当年に奉納という形で移されたと伝えられています。
■写真は芭蕉句碑
御祭神:菅原道真、白蛇龍神、稲荷大神、琴平大神
■写真は大黒さま
■写真は梅の花
□宇多須(うたす)神社の由緒
本社は通称毘沙門さんと云う。佐和田川(今の浅野川)の
辺の小丘から出た古鏡の裏面に卯と辰との紋様があったの
で卯辰神とし、養老2年(718)多聞天社と称して創建され
た。また藩祖前田利家公を卯辰八幡宮と称して祀ってあり
代々藩主の祈祷所として崇敬篤かった。明治に入り現在の
尾山神社として創建され遷座された。明治2年(1969)高
皇産霊社と改め、同5年卯辰社と改称、同33年10月2日現
在の宇多須神社と改め、同35年県社に昇格された。
■写真は宇多須神社
宇多須神社には江戸時代よりご神水として大事にされてき
た井戸もあります。2月3日の節分にはひがし茶屋街の芸
者さんによる踊りや豆まきが行われる。
御祭神 高皇産靈神、武甕槌男命、大國主神、 市杵嶋姫命
大山祇命、八重言代主命、少彦名神、宇迦之御魂命
豐受大神、崇徳天皇
■写真は宇多須神社拝殿
(つづく)