金沢の観光スポット体験レポート その171(No.310)
◇金沢湯涌江戸村訪問記① 旧多賀家表門・旧松下家(1)
江戸時代の加賀藩を中心とした民家をひろく集め、移築し
て展示公開してきた「旧江戸村」の閉鎖にともない、この
民家施設を引き継いだ金沢市は、文化財保存上、より適し
た当地への再移築に2003年より着手し、2010年9月、農家
3棟、武士住宅1棟、商家2棟、宿場問屋1棟、武家門1
棟、総計8棟の移築が完了し、「金沢湯涌江戸村」を開設
した。
■写真は旧多賀家表門
■写真は金沢湯涌江戸村Map
江戸時代は、日本の封建制がもっとも強化された時代で、
徳川幕府の下に大名が全国を支配していました。一方で、
250年を超す平和な時代は世界史的にみてもきわめて貴重
で、各藩は商工業を発展させ、それぞれ独自の地方文化の
黄金時代を現出しました。学問や科学も発達し、庶民文化
の花も開いた時期で、今日、日本的といわれるものが、庶
民の生活にまで定着していったのも江戸時代でした。そし
て、金沢を中心とする加賀藩は、この時代最大の藩で、加
賀・能登・越中(石川・富山両県)にひろがった加賀百万
石の文化や生活は、江戸(東京)とならんで、この時代を
代表するものでした。
(参考金沢江戸村ホームページより)
○旧多賀家表門
旧所在地…石川県金沢市兼六元町
建築年代…18世紀頃
指定…金沢市指定有形文化財
概要…江戸村入口にある。外部からも見学可能。元は金沢
市兼六元町にあった上級武士の屋敷の表門。表門と
仲間部屋の2棟と両脇の土塀からなり、人持組5千
石を務めた往時の姿を残す。土塀は伝統的な工法で
ある「版築」で復元している。
■写真は旧多賀家表門内側から
○旧松下家住宅
旧所在地…石川県金沢市泉2丁目
建築年代…1830年頃
指定…国の重要文化財
概要…入口を入ってすぐのところにある。元は金沢市泉新
町にあった商家。表はすべて蔀度(しとみど)で、
店を開いているときは引き上げられ全面開放されま
す。素朴な造りが特徴です。
■写真は旧松下家全景
■写真は石置き屋根
■写真は平面図
■写真は店の間
金沢湯涌江戸村ホームページ
http://www.kanazawa-museum.jp/edomura/