金沢の観光スポット体験レポート その110(No.219)
◇人、呼んで忍者寺(妙立寺)探訪レポート(その3)
□当山の変遷
当山は短期間に能登石動山、新竪町そして現在地へと移転
が行われ、寺町寺院群の中では比較的遅い時期に(1650年代)
に移築された。万一の場合の出城として、その中心的役割を
持たせたと言われる。そのため、建物全体が迷路状となり極
めて複雑な構造を有し、今日では「忍者寺」の別称持つ。
忍者寺は当寺院の登録商標で住職の張田珠潮名義である。
文久2年(1862)には祖師堂の一部が火災にあったが、前
田家の援助を得て直ちに復興。それ以前は現在の裏門を正面
としていたが、道幅が狭く多くの参詣者による混雑のため、
北国街道の裏街道ともいえる鶴来街道側を正面とし、兼六園
内にあった竹澤御殿の正門を拝領し、現在の形が整った。
◇太鼓橋
井戸を川と見立てて室内に架けられた橋。橋の上から水を汲
み上げお茶を嗜む。
■写真は太鼓橋
◇明かり取り階段
正面の突き当たりにある階段。蹴込(けこみ)の部分に障子
を張って明かりを取り、外敵の足の影を見て槍などで倒すこ
とができる。
■写真は外から見た明り取り階段
◇切腹の間
「片どんでん返し」になっており、内側からは開けられない
仕組みになっている。非常時には自害し、火を放つための部
屋だといわれている。部屋の広さは死を表す4畳。
◇巨大な梁
雪の重みを分散するためで、北陸の豪雪に耐えるための仕組
みといえる。
■写真は二枚戸
◇落とし穴階段
本堂の階段群にある渡り廊下に見せた階段。床板をはずすと
落とし穴になり、下男部屋へ通じている。この落とし穴に落
ちると、階下で待ち伏せている下男により、攻撃される仕組
みになっている
■本堂向かって左の階段
■写真は落し穴階段
■写真は裏門
●拝観時間
午前9時~4時30分(冬期間は午後4時まで)30分毎に
説明案内。
●予約方法
必ず電話でご予約下さい。(受付は3カ月前同日から)
電話:076-241-0888
受付時間:午前8時~午後5時まで。
●拝観料
大人(中学生以上)800円 小学生 600円
*当寺院ホームページを参考に記事とした。
*内部撮影禁止のため絵葉書の写真を採用した。
●妙立寺ホームページ
http://www.myouryuji.or.jp/