金沢の観光スポットレポート(No.1785)
◇兼六園の桜2020-1 プロローグ
〇兼六園の桜の数
兼六園の桜は、名木が多いことで知られており、園内の分布では山桜系約40本、里桜系で約250本(内ソメイヨシノ約200本)ヒガンザクラ約80本、その他約50本で合計約420本となっている。(2013.3現在北國新聞社兼六園資料)
■写真は花見橋
〇山桜系・里桜系
サクラはバラ科サクラ属に分類される落葉広葉樹。「山桜系」は自然交配で生まれた品種で、「里桜系」は、オオシマザクラなどを基にして開発されたと考えられる園芸品種の桜の総称。里桜の歴史は平安時代からと言われ、人為的な交配や突然変異、野生のものからの選抜育成など、200種以上の里桜があり、日本では固有種・交配種を含め600種以上の品種があるとされている。
■写真は旭桜
〇桜の原種
日本には、11種類(右図参照)の原種がある。中でもオオシマザクラは、多くの栽培品種の基になっており、このような園芸品種は、オオシマザクラの存在がなければありえなかったといえる。栽培品種については、世界的にみても日本でそのほとんどは栽培されており、長年、蓄積されてきた品種群は貴重な文化的資源と言える。(出典:『このはなさくや図鑑』より)
〇花弁数による咲き方
下図のように花弁数で一重、半八重、八重、菊咲きがある。(花弁数は諸説あるが、ニッポン放送NEWS ONLINEより引用)
兼六園のさくらは園内の池や曲水、灯篭、石塔、松などの樹木とのバランスがなんとも言えない落ち着きと華やかさが魅力です。ここ7年”とりこ”なっています。今年もぜひご覧ください。
■写真は兼六園熊谷
■写真は兼六園菊桜
(つづく)