観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

明日は「ごみと水を考える集い」

2019-01-25 23:23:07 | 冬の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 9時08分 潮位220cm
今日の干潮時間15時00分 潮位 61cm

 

明日は、藤前干潟とつながる伊勢・三河湾の「ごみと水を考える集い」が、藤前開館にて開催されます。

昨年、今まで想像していたよりはるかに多くのごみが蓄積されていることが判明した藤前干潟→2018年12月15日の日記

また、世界的にプラスチックごみ(特にマイクロプラスチック)が問題になってきており、みなさんの関心も高まっているようです。

こんな中、明日のごみと水を考える集いでは、伊勢湾の漂着ごみを研究されている四日市大学の千葉賢教授をお招きして「漂着ゴミとマイクロプラスチック」についてお聴きします。

また、藤前干潟のヨシ原での取組みが中部大学上野研究室のみなさんから発表される他、参加者の皆さんの分散会および交流会が予定されています。

☆2019年1月26日(土)第8回ごみと水を考える集い@藤前会館(主催:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会等)

詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦のHP

 

 

さて、今日の藤前干潟周辺は、昨日のような冷たく強い風はなく、比較的穏やかでした。

しかし、今週末は全国的に大きく荒れるとのこと。

インフルエンザや風邪にかかった人を周辺でちらほら聞きますし、インフルエンザが本当に流行ってきているようです。

みなさん、体調にはくれぐれもお気を付けください。

 

先週から今週にかけて撮影した鳥の写真とともに、最近の藤前干潟の鳥たちの様子をご紹介。

野鳥観察館の前の庄内川を上流に向かって飛ぶオナガガモの群れ↓。

野鳥観察館の前のすぐ前では、キンクロハジロ、スズガモが潜水して餌を捕っているのが頻繁に観察できます。

(野鳥観察館前のお話ではありませんが、今日、日光川でキンクロハジロがネズミ(恐らくハタネズミ)を食べているのが観察されました。驚きです。)

カンムリカイツブリもキンクロハジロとスズガモの近くで潜水しながら餌を探していました。

そして、先週頃から、ハジロカイツブリを野鳥観察館のすぐ前で観察できるようになってきています。赤い目が特徴で、カンムリカイツブリより小柄です。

 

一昨日(23日)の干潟が現れ始めた頃に、庄内川護岸近くの干潟を見に行ったところ、干潟はまだ小さかったですが、ズグロカモメの群れがやってきました。

干潟の面積が小さかったので、まだ少しだけ水の残る浅い部分に着地し、下を見ながらどの個体も歩き始めました。

すると、くちばしを水の中に入れ、ゴカイをゲット。

こちらでも、

あちらでも、

次々とゴカイを食べていました。

泥の中からゴカイをひっぱるズグロカモメ↓。(この個体は若い個体です。)

無事、ゴカイを捕まえました。

ダイゼンがゴカイを干潟の泥の中から引っ張り出しているところはよく見かけますが、それよりも引っ張る速度が速いこと、ゴカイを短時間で次々とどの個体もみつけていたようなのが印象に残りました。ダイゼンよりも水が少しある場所でゴカイを探していたからでしょうか?

今まで、ズグロカモメはカニがとにかく好物と思っていましたが、ゴカイをこんなにも食べていることを今回、初めて知りました。

でも、干潟が広がると、ズグロカモメはフワフワ飛び出し、急降下してカニ(ヤマトオサガニ)を狙い始めました。

ヤマトオサガニを捕まえたズグロカモメ↓。

 

続いてはタカやハヤブサについてです。

チュウヒはほとんど毎日1~2羽をヨシ原の上で観察できています。

また、ミサゴが狩りをする姿も先週ほど頻繁ではありませんが、度々観察できます。

そして、ハヤブサ↓。ハヤブサもほぼ毎日確認できています。

こちら↓は、シギ・チドリを追いかけた後のハヤブサです。

 

最後にシギ・チドリですが、ハマシギは多い日で700羽程度が観察されていますが、日によっては100羽程度しか確認できない日もあります。

ダイゼンも干潟に飛来する日と、飛来しない日があります。

相変わらずなかなか動向が読めずにいます・・・。 

 (※チュウヒとミサゴの写真はHさんに提供いただきました。) 

 

【今後の藤前干潟に関するイベント等】

☆2月2日(土)藤前干潟の渡り鳥調査隊@名古屋市野鳥観察館→詳細はこちら(PDF)

☆2月2日(土) 藤前干潟保全20周年シンポジウム「ごみ非常事態宣言20年とこれから」@今池ガスホール(主催:東海学園大学、「なごや環境大学」実行委員会)→詳細はこちら(なごや環境大学HP)

 

☆2月16日(土)ごみ非常事態宣言20周年記念イベント「なごやのみらいOpen Together!」@みなとアクルス一帯(主催:「なごや環境大学」実行委員会)→詳細はこちら(名古屋市HP)、もしくはこちら(なごや環境大学HP)

藤前干潟の埋め立てを断念後、名古屋市はごみの減量の必要性を訴えるために「ごみ非常事態宣言」を発表しました。この2月に名古屋市はごみ非常事態宣言から20周年を迎えます。これを記念して2月16日(土)にみなとアクルス一帯でイベントが開催されます。

 

 

昨日(1月25日(木))観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ2、カンムリカイツブリ51、カワウ1,462、ダイサギ2、コサギ11、アオサギ24、マガモ74、カルガモ14、オナガガモ1,313、ヒドリガモ9、キンクロハジロ22、スズガモ166、ホオジロガモ4、ミサゴ5、ハヤブサ1、シロチドリ42、ダイゼン1、ダイシャクシギ3、ハマシギ744、ユリカモメ8、セグロカモメ5、オオセグロカモメ19、カモメ4、ウミネコ1、ズグロカモメ8

 

1月23日(水)に観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ2、カンムリカイツブリ98、カワウ946、ダイサギ4、コサギ3、アオサギ51、マガモ25、カルガモ57、コガモ21、ヒドリガモ26、オカヨシガモ9、オナガガモ1,135、キンクロハジロ14、ホシハジロ3、スズガモ157、ホオジロガモ4、ミサゴ10、チュウヒ1、ハヤブサ1、シロチドリ27、ダイゼン31、ハマシギ173、ダイシャクシギ3、タシギ2、ユリカモメ250、セグロカモメ29、オオセグロカモメ2、ズグロカモメ29、カモメ5、ウミネコ1

 

明日の満潮時間 9時44分 潮位208cm
明日の干潮時間15時46分 潮位 64cm

明後日の満潮時間10時20分 潮位195cm
明後日の干潮時間16時41分 潮位 68cm

コメント
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