藤前干潟
今日の干潮時間 7時26分 潮位 94cm
今日の満潮時間13時50分 潮位194cm
今日はよく雨が降りましたが、雨が弱くなると、野鳥観察館前の芝生の上では、複数のツバメが低空でビュンビュン飛び回っていました。
今年生まれた雛たちが続々と巣立っているのでしょうか。
名古屋市内ではそろそろツバメが集結してねぐら入りする光景が見られる季節になるそうです。
そして、野鳥観察館前では、雨が降りしきる中でハクセキレイの幼鳥も観察できました。
でも、何か変・・・。くちばしから何かが垂れ下がっています。
(ずぶ濡れなのは、まだ巣立ったばかりで羽がしっかり生え変わっていないからだと思います。)
よく見ると、釣り糸が口から出ていました。
口元が腫れているように見えて痛々しいです。
恐らくは、餌がついたまま放置してあった釣り針を飲み込んだのではないかと思われます。
みつけたときは、柵の上でじっとしていたのでかなり弱っているのかと思いましたが・・・、
しばらくすると、地面に降り立って走りだし、餌をついばんだりしていました。
しかし、今後が心配です。
藤前干潟やその周辺では、今までも釣り糸・釣り針の被害にあった野鳥が度々見られています。
今日のハクセキレイと同じく 釣り針を飲んでしまったと思われるコチドリ↓(2017年5月16日撮影)。
足に絡まった釣り糸がさらに木に絡まり、宙吊りになっていたキジバト↓(2017年5月6日撮影)。
釣り針・釣り糸が引っかかり暴れるカワウ↓(2011年6月9日撮影)。
上のカワウと同じく釣り針・釣り糸が引っかかり衰弱したと思われるスズガモ↓(2011年4月15日撮影)。
上で紹介した被害はごく一部だと思います。
そして、こちら↓は藤前干潟(主に庄内川護岸)でここ3年ほどの間に拾った釣り糸、釣り針、釣りの浮き等の一部です。
様々な色の釣り糸(テグス)がからみあっています。
釣り糸には釣り針がついたものが少なくありません。
こちら↓の右の2つの針には釣り餌(ゴカイでしょうか?)がついたまま、捨てられていました。
このような釣り餌のついた針を、鳥が餌として飲み込んでしまうのだと思います。
夏が近づき、海のレジャーが楽しい季節になります。
釣りをされる方もいるでしょう。
野鳥をはじめとする生きもののためにも、釣りをされる際は釣り糸、釣り針は放置せず、必ず持ち帰ってほしいと思います。
(もちろん釣り糸・釣り針だけでなく、その他のごみもですが・・・。)
今日観察できた主な野鳥 カワウ383、ササゴイ3(内、幼鳥1)、ダイサギ24、アオサギ22、マガモ34、カルガモ97、ヒドリガモ1、オナガガモ1、スズガモ8、ミサゴ7、ハヤブサ1、シロチドリ5、ダイゼン4、アオアシシギ3、ソリハシシギ7、チュウシャクシギ1、ウミネコ38、コアジサシ2
明日の干潮時間 8時34分 潮位 81cm
明日の満潮時間15時13分 潮位203cm