観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

悲しい出来事

2018-08-10 20:03:33 | 釣り針・テグス被害

藤前干潟

今日の満潮時間 4時26分 潮位241cm

今日の干潮時間11時09分 潮位 22cm

今日から日曜日までの3日間が大潮になります。

大潮のときは、干潮時間が12時前後です。干満の差が大きいので、干潟が姿を見せ始めるのは遅くなりますが、潮が引き始めると一気に干潟が広がります。

今朝は昨日の朝より1時間以上遅い時間でも、満潮時の潮位が高かったので干潟は姿を見せていませんでした。

ソリハシシギやアオアシシギの群れは何度も飛びながら降りられそうな場所を探していました。

ソリハシシギは時々岸沿いに降りてきますが、引き始めの時間も遅くなったので散歩の人も多くなり、人に驚いて再び飛び去っていきます。

足の長いアオアシシギや・・・、

毎日引き初めに東の方から飛来するケリの群れは浅くなった水面に降りてきます。

そのうち、干潟が出るのが待ちきれないのかソリハシシギの群れも水面に降りてきました。アオアシシギやケリよりも足は短いですが、何とか足が届いてますね。

もう少しで干潟が干出しそうな場所には、アオアシシギやキアシシギも集まってきました。

それからしばらくして、先ほど水面に降りたソリハシシギの群れも干潟が出かかっている場所に移動していきました。

 

そして、今日はそのソリハシシギに関して悲しい出来事がありました。

干潟の上に設置されていた漁網に絡まって死んでしまっているソリハシシギ1羽がみつかったのです。

網が幾重にも絡まり、この網からソリハシシギをはずすのは困難だったため、網を切り取ってはずしました。

たくさんのヤマトオサガニも、網にとらわれていました。

魚が捕まるとは思えない干潟の真ん中になぜこのような漁網(刺し網と思われる)が設置されてあったのかはわかりません。

藤前干潟は漁業が禁止されている場所ではありませんが、今回のように不用意に網が張られたり、違法に、もしくは違法な漁具が設置されたりしているのを度々目にします。

また、釣り針・釣り糸で怪我をしたり、命を落とす鳥たちもいます。

最近、シギ・チドリの飛来が増えてきたことを喜んでいただけに、とにかく今日のこの出来事は残念に思います。

 

暗い話になりましたが、最後は明日のイベントのお知らせです。

明日(8月11日(土))は、「渡り鳥調査隊」と「鳥のミニ模型の色塗り」のイベントを開催します。

まだ定員に余裕がありますので、当日も定員までは先着順で参加を受付けます。

シギ・チドリも観察できると思いますので、ぜひご参加ください。

イベントの詳細はチラシ(PDF)をご覧ください。

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ1,428、ササゴイ1、ダイサギ59、コサギ5、アオサギ24、マガモ13、カルガモ144、キンクロハジロ1、スズガモ3、ミサゴ5、チョウゲンボウ1、コチドリ4、シロチドリ1、ムナグロ1、ダイゼン14、ケリ35、オバシギ4、アオアシシギ31、キアシシギ11、イソシギ4、ソリハシシギ49-1、ホウロクシギ1、チュウシャクシギ4、ウミネコ253 他 

明日は今日より干潮時間が50分ほど遅くなり、潮位も高いので干潟が干出するのが遅くなり、9時過ぎ頃からの観察をお勧めします。

また、順光で干潟の鳥たちを観察できるので、野鳥観察館からは明日・明後日の午前中が野鳥観察には良い日になります。 

明日の満潮時間 5時18分 潮位254cm

明日の干潮時間11時57分 潮位 12cm

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