名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。
来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。
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藤前干潟
今日の満潮時間 8時37分 潮位247cm
今日の干潮時間14時32分 潮位 86cm
昨日は青空が気持ちよく広がっていましたが、今朝は雨が降っていました。
雨が降り止み、稲永公園を歩いていると、サンゴジュの生えている木々の中から賑やかな鳴き声が。
ムクドリとコムクドリの群れがサンゴジュの赤い実を食べたり、木の上で休んだりしていました。
餌を食べるのに必死なようで、木々の中でちょこまかと動いていたコムクドリ。白色の頭やお尻しか見えないことも多いです。
しかし、ラッキーなことに今日は全身の姿を観察することができました。
稲永公園では、毎年サンゴジュの実が赤くなるころにコムクドリを観察できます。
今日は午後の中潮でした。干潮時間は午後2時過ぎで午前の中潮の日に比べて潮位が高く、干潟はあまり干出しません。
その代わり、最大満潮時の潮位は低く、満潮時間が終わって2時間ほどすると干潟が干出し始めます。
干潟が干出し始めると、アオアシシギなど足の長い種類のシギが真っ先に飛来して来ます。
まだ深いところもあり、泳いで移動していきます。
干潟が干出しはじめると、トウネンやソリハシシギといった足の短い種類が干潟に舞い降ります。
群れの中にフラッグ付のトウネンのを見つけました。右足にメタルリング左足に黒・黄色のフラッグが付けられています。
3,000km離れたロシアのカムチャッカでフラッグを付けられた個体のようです。
干潟が広がり始めると、導流堤の干潟から大きなシギの群れが向かってきます。
オオソリハシシギ6羽の群れです。オオソリハシシギは5,000km以上離れたユーラシア大陸北東部やアラスカで繁殖し、藤前干潟で休息した後に再び越冬地のアジア南部やオーストラリア・ニュージーランドまで旅をします。
【藤前干潟のイベントのご案内】※新型コロナウイルス感染症の拡大状況・天候によっては変更・中止することがあります。
★秋の野鳥写真展「秋から冬を彩る野鳥たち」&藤前干潟写真展「藤前干潟の魅力~風景・生き物~」@名古屋市野鳥観察館2階→詳細はこちら(PDF)※募集は終了しました。
展示期間:8月21日(土)~10月10日(日)※休館日を除く
★9月23日(木・祝)・10月17日(日)「干潟(ヨシ原)の人気者 カニとトビハゼに会おう!」@稲永ビジターセンター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)→詳細はこちら(名古屋市HP)
★10月23日(土)「第35回’21秋の藤前干潟クリーン大作戦」(主催:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会)→詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦実行委員会HP)
★7月24日(土)~11月30日(火)企画展「もし君が干潟の生きものだったら~カニからみると~」@環境省稲永ビジターセンター(主催:中部地方環境事務所)
私たち人間が干潟の生きもの(例えば、手のひらほどの大きさのカニ)になったら世界はどのように見えるのでしょうか?
そんなことを感じ、考える展示になっています。展示物はセンタースタッフの方々の力作が勢ぞろいです。お楽しみに!
★7月24日(土)~12月19日(日)企画展「藤前干潟のハンター展」@環境省藤前活動センター(主催:中部地方環境事務所)
藤前干潟に飛来するハンター(主にタカやハヤブサの仲間)を紹介する展示です。
飛来数が増えたミサゴや、人気のあるハヤブサなどの藤前干潟のハンターの魅力的な姿を知ることができると思います。
写真やイラストでは野鳥観察館のスタッフも協力させていただきました。
今日観察できた主な野鳥 カイツブリ1、カワウ2,943、ダイサギ15、コサギ3、アオサギ29、マガモ11、カルガモ62、コガモ14、ヒドリガモ2、シマアジ2、ミサゴ15、トビ3、ダイゼン32、キョウジョシギ2、トウネン292、ハマシギ25、オバシギ29、コアオアシシギ3、アオアシシギ17、キアシシギ1、イソシギ4、ソリハシシギ13、オグロシギ4、オオソリハシシギ6、チュウシャクシギ4、ウミネコ98、セグロカモメ1
コムクドリ、ムクドリ、サンコウチョウ、ヒヨドリ、スズメ、カワラヒワ、ハシボソガラス
明日の満潮時間 9時27分 潮位231cm
明日の干潮時間15時06分 潮位113cm