観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

春の渡りの季節です。

2020-04-17 21:31:24 | 春の藤前干潟

【臨時休館のお知らせ】

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、

名古屋市野鳥観察館は3月2日(月)から5月11日(月)まで臨時休館しています。

(※4月13日(月)まででしたが、延長しました。)

臨時休館の期間は状況により変更することがあります。

ご理解いただきますようお願いいたします。

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藤前干潟

今日の干潮時間 9時04分 潮位126cm

今日の満潮時間14時23分 潮位165cm

※5月11日まで臨時休館中です。

 

少し更新が滞ってしまいました。

この間、愛知県緊急事態宣言が出たかと思ったら、ついには国による緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大され、めまぐるしく世の中の状況が変わっていますね。

先にお知らせしたとおり、名古屋市野鳥観察館の臨時休館も5月11日(月)まで延びました。

藤前干潟の渡り鳥の一番良い時期である春のシギ・チドリのシーズンに開館できず、愛鳥週間イベントも開催できず、正直なところ残念な思いもありますが、今は早い収束を何より願います。

 

稲永公園では先週末から、散歩やウォーキングなどをしている方を多くみかけるようになりました。

特に週末は、遊びに来ている方がかなり増え、にぎやかな雰囲気になっている時間帯もあります。

名古屋市では、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、ほとんどの施設が休園、休館となっており、困っている方も多いのかもしれません。

なお、名古屋市からは、公園の利用に関しても以下のお願いが出ていますのでお知らせします。

【新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う公園利用時についてのお願い】
 
公園を利用される皆様におかれましては、屋外においても、手洗いや咳エチケットの徹底、多くの人が密集し、近距離での発声が行われるようなイベント・集会・スポーツなど、集団・団体でのご利用を控えていただくなど、感染拡大防止にご協力をお願いいたします。

詳細はこちら(名古屋市HP)

 

 

 

さて、バタバタしている間に、稲永公園のサクラの花はほとんど散ってしまい、枝にはたくさんの若葉が開いています。新緑の美しい時期です。

さらには、マツの黄色い花粉が飛ぶようになってきました。

そして、今、人は移動を控えるよう努力していますが、多くの野鳥は春の渡りの季節で、長い距離を移動している鳥がいます。

藤前干潟にもシギ・チドリの群れが次々飛来し、種類も増えています。

シギ・チドリの仲間の中には遠くはオーストラリアなどからやってきて、藤前干潟などで休息・栄養補給をした後、さらに北の繁殖地へと向かうものがいます。

今春も長い長い旅の途中で藤前干潟に寄ってくれたことが嬉しいです。

昨日は、チュウシャクシギ、オバシギ、トウネンの飛来を初めて確認しました。

 

野鳥観察館から見た今日の干潟↓。写真では点々にしか見えませんが、ハマシギの群れなどが見えました。

 

シギ・チドリは増えましたが、冬鳥であるハジロカイツブリ、カンムリカイツブリ、カモメの仲間はすっかり少なくなりました。

ただ、春と秋に飛来するカモの仲間であるシマアジが14日(火)に野鳥観察館の近くで観察できました。この日は強風だったせいか、他のカモと一緒に頭をうずめて休んでいました。

さらに、この近くで観察できたコサギは目先と趾が赤味が増して、婚姻色が現れていました。

人の世界は先行きが見えにくい日々が続いていますが、季節は確実に巡っています。

当たり前に思っていたことの素晴らしさも改めてしみじみと感じます。

 

今日の最後は野鳥観察館の中から観察できた鳥をご紹介。

激しく水浴びしていたハシボソガラス↓。日に何回もやってきます。現在、稲永公園の松林で子育て中だと思われます。4月14日撮影。

水たまりの周りをウロウロしていたハクセキレイ↓。

こちらはセグロセキレイ↓。野鳥観察館の前を走っていました。4月16日撮影。

この他、ヒヨドリ、スズメ、キジバト、カワラヒワ、キジバトなどが盛んに水たまりにやってきています。

さらには、昨日(16日)は野鳥観察館前の松林にルリビタキも観察できましたし、今日の稲永公園内ではヒレンジャク(1羽)も見られたそうです。写真は来館者の方に提供いただきました。

 

今日は夕方には雨が降り出しました。

明日にかけて大雨になりそうだということです。

みなさん、雨にもお気をつけください。

 

 

4月9日(木)に観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ4、カンムリカイツブリ48、ダイサギ4、コサギ37、アオサギ15、マガモ9、カルガモ61、コガモ28、ヒドリガモ14、オナガガモ2、スズガモ661、ミサゴ9、ハヤブサ1、チョウゲンボウ1、ハマシギ31、ホウロクシギ3、ユリカモメ1、セグロカモメ14、カモメ16、ズグロカモメ2

 

4月11日(土)に観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ2、カンムリカイツブリ37、カワウ176、ダイサギ20、コサギ26、アオサギ19、マガモ10、カルガモ29、コガモ45、オカヨシガモ7、ヒドリガモ19、スズガモ776、ミサゴ7、チュウヒ2、シロチドリ1、ダイゼン5、ハマシギ426、オオソリハシシギ2、ホウロクシギ3、ユリカモメ27、セグロカモメ11、カモメ6、ズグロカモメ2

 

4月15日(水)に観察できたシギ・チドリ ダイゼン29、ハマシギ934、アオアシシギ6、オオソリハシシギ6

 

4月12日(日)に観察できたシギ・チドリ メダイチドリ2、ダイゼン33、ハマシギ1,739、イソシギ4、オオソリハシシギ3、オオハシシギ6、ホウロクシギ1

 

4月16日(木)に観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ19、カワウ447、ダイサギ19、コサギ50、アオサギ23、マガモ11、カルガモ63、コガモ19、ヒドリガモ29、オナガガモ1、ハシビロガモ1、キンクロハジロ2、スズガモ755、ミサゴ7、トビ1、シロチドリ3、ダイゼン50、トウネン7、ハマシギ561、オバシギ1、アオアシシギ1、イソシギ1、オグロシギ1、オオソリハシシギ5、ホウロクシギ1、チュウシャクシギ2、セグロカモメ7、カモメ1

ツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、キジバト、スズメ、カワラヒワ、ルリビタキ、ハシボソガラス

 

本日観察できた主なシギ・チドリなど ダイゼン46、トウネン6、ハマシギ640、オバシギ2、コオバシギ2、オグロシギ1、オオソリハシシギ8、ホウロクシギ1、チュウシャクシギ9

ツバメ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、キジバト、スズメ、カワラヒワ、ルリビタキ、ハシボソガラス、アカハラ、ツグミ、ヒレンジャク、ホオジロ、シジュウカラ

 

 

※2020年5月19日追記:非常事態宣言が5月14日に解除されたことから、画像等を追加しました。


明日の干潮時間 9時47分 潮位106cm

明日の満潮時間15時29分 潮位181cm


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