観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

5月の渡り鳥調査隊を実施しました。

2023-05-05 19:13:31 | 春の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 5時20分 潮位240cm

今日の干潮時間11時46分 潮位 31cm

 

明日から荒れた天気が予想されているので、春のシギ・チドリの観察に適した連休日は今日が最後になるかも知れません。

庄内川下流部を渡る名四国道の庄内新川橋上流の高圧鉄塔で繁殖するカワウ達は、早朝より何度も餌を運ぶ姿を観察できました。

まだ干潟が干出し始める前には昨日と同じシマアジのペアが2羽で向き合い上下に首を振るような行動をしていました。

これもディスプレイなのでしょうか?

秋に観察する地味な成鳥・幼鳥に比べ分かりやすいシマアジの姿は今のうちに見ておきたいものです。

時々雲の隙間から陽が射す葦原では今日も枯れた穂先にオオヨシキリが。「ギョギョシ ギョギョシ ギョギョシ」と鳴く声が遠くからでも良く聞こえてきました。

最初に干出する導流堤の干潟から飛び立ったハマシギとトウネンの小さな群れが近くにも飛来して来ます。
(↑写真)よく見ると左下の方に赤いサルハマシギの姿も。

分かりにくいのでトリミング。

最初は成鳥1羽だけが飛んできましたが遅れて若い個体、さらに遅れてもう1羽の成鳥のサルハマシギも確認できました。

 

今日は昨日に増してカメラマンが多く、今日のサルハマシギがいっぱい世の中に出回りそうなので、自分は頑張って記録しなくてもいいかなぁと思いここで撮影終了。

今日から大潮で干満の差が激しいので、新川や藤前地区ににシギ・チドリの群れが移動してしまう前に急いでカウントです。

 

そして、10時からは5月の「藤前干潟の渡り鳥調査隊」を実施しました。

今日はとても多くの参加があり、にぎやかでした。

開始後すぐにシギ・チドリは導流堤の向こうの干潟へ行ってしまったので、シギ・チドリを観察、カウントしてもらうのはなかなかに難しいものがありましたが

導流堤の庄内川側にいたチュウシャクシギはしっかり観察してもらえたと思います。

鳥合わせでは、この大型連休中にスタッフが撮影したシギ・チドリの動画などを使って、識別ポイントを紹介したりもしました。

 

また、午後からは「鳥のミニデコイに色付けをしよう!」を開催。

カワセミやトキ、小鳥などの形をした模型にアクリル絵の具で色を塗り、みなさん、すてきな作品を完成させていました。

 

今日のイベントに参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

明日(5月6日)は、藤前干潟活動センターで開催される「藤前干潟生きものまつり(主催:NPO法人藤前干潟を守る会)」でミニデコイ塗りのワークショップを行う予定です。

何とか明日はお天気がもちそうです。

藤前干潟に関係する他の団体等の出展もありますので、ぜひ、春の干潟へお越しください。

 

 

今日行われた渡り鳥調査隊で観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ6、カワウ513、ダイサギ45、コサギ32、アオサギ17、マガモ11、カルガモ17、コガモ29、オナガガモ6、ヒドリガモ14、ヨシガモ4、ハシビロガモ4、シマアジ3、ホシハジロ4、キンクロハジロ103、スズガモ43、ミサゴ3、トビ1、ハヤブサ1、オオバン3、シロチドリ4、コチドリ2、ダイゼン57、キョウジョシギ17、トウネン360、ハマシギ1,935、サルハマシギ3、コオバシギ1、アオアシシギ41、コアオアシシギ2、キアシシギ4、イソシギ2、オオソリハシシギ14、ソリハシシギ10、オグロシギ2、チュウシャクシギ61、ダイシャクシギ1、タシギ1、セグロカモメ1、コアジサシ141、クロハラアジサシ3 他 (開始前・開始後にカウントできた数も含めています。)

 

明日の満潮時間 5時46分 潮位244cm

明日の干潮時間12時18分 潮位 20cm


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