観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

ササゴイ vs ヨウジウオ

2020-06-20 19:09:28 | 夏の藤前干潟

【来館時のお願い】

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藤前干潟

今日の干潮時間11時27分 潮位 34cm

今日の満潮時間18時01分 潮位241cm

 

今日はもっと蒸し暑くなるかと思っていましたが、乾いた風がよく吹き、晴れたものの雲も多めで過ごしやすい日でした。

稲永公園では、野球やサッカーをしている子供たちと、それを見守る保護者の方をたくさん見かけました。

チーム単独の練習だけでなく、対抗試合などもできるようになっているようですね。

 

今日の藤前干潟は、昨日の大雨で川の水はとても濁っていました。

さらに、海が荒れて避難してきたのか、この時期にしてはウミネコが多く、15羽を確認できました。

(藤前干潟へのウミネコの飛来が増えるのは7月から9月です。)

本来なら、ウミネコは東北地方の島などで繁殖している時期ですが、今ここに残っているのは、その羽の色などからまだ若いウミネコが多いと思われます。

また、今日はミサゴの数もこの時期にしては多く、10羽を数えました。

ミサゴも今は繁殖地に分散している時期で、藤前干潟の飛来が増えるのは10月から12月です。

 

ササゴイは夏鳥で、今、この時期に藤前干潟周辺に子育てに来ている鳥ですが、6月18日に意外な魚を捕まえているのを観察されたので、ご紹介します。

飛んで岩場にやってきたササゴイ↓。

岩場から頭を川に突っ込み、何かを捕らえました。

細長い魚がくちばしに絡みついています。小さな小さなウナギ・・・?

いえ、よくよく見てみると顔が細長い魚で、ヨウジウオでした。

さらにヨウジウオをよく見ると吻が長く、馬面です。ヨウジウオは、トゲウオ目ヨウジウオ科ヨウジウオ属に属する魚だそうで、同じヨウジウオ科にはタツノオトシゴの仲間が属しています。

くちばしに巻き付いて、抵抗を続けるヨウジウオ↓。数分間、抵抗を続けたようですが最後は食べられてしまいました。

さらに、このササゴイは狩りが上手で、引き続きエビ(恐らくテナガエビ)を捕らえていました。

(※ササゴイの写真は来館者の方に提供いただきました。)

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ736、ササゴイ1、ダイサギ10、アオサギ21、マガモ11、カルガモ22、スズガモ19、ミサゴ10、トビ1、チョウゲンボウ3、ダイゼン17、ウミネコ15、コアジサシ2 他 キツネ1

 

明日の干潮時間12時04分 潮位 26cm

明日の満潮時間18時40分 潮位246cm


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