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ブルース・スプリングスティーン ヒューストン1978

以前出たブルース・スプリングスティーン「ダークネス・ボックスセット」の中の
1978年、テキサス州ヒューストンでのコンサートDVDを再び観た。

僕はブルース・スプリングスティーンのライブ・ツアーの中で
1978年ごろに行われたこのダークネス・ツアーが一番好きだ。
僕がここまでブルース・スプリングスティーン&ジEストリート・バンドに入り込んだのも
ダークネス・ツアーのブート(海賊盤)に出会ったからだ。
仕事に疲れて何とか働き続けて週末に彼らのライブを聴く。
疲れ、不安、恐れ、絶望から救い出してくれた。
力をもらい、また頑張ろうと思えた。
彼らのライブを聴くと僕は生きているんだと感じられた。

毎月給料日の次の週末に西新宿のブート街に出かけて
彼らのブートを買い漁っていた。
ブート街が宝の山に感じた。
この為に働こうと思ったものだ。

そのブルース・スプリングスティーンのライブの中でダークネス・ツアーを
僕が一番好きなのは特にライブの前半での
アルバム「ダークネス・オン・ジ・エッジ・オブ・タウン」の曲の演奏だ。
生活の為に働く。
でも働きながら自尊心が削られていく。
自分が何をしているのか分からなくなってきた時に、
それでも僕は信じているのだ「約束の地」を。
そのアルバムをまさに体現しているライブ・ツアーなのだと感じていた。
僕が今こうしていられるのも「ダークネス・ツアー」のブートを聴けたからだとさえ思う。
それほど僕に生きる力を与えてもらった。

そのツアーがオフィシャルのDVD映像で観れた。
それを買ってから一度観たが何度も観てしまうのがもったいなくて、
しまっていた。
今日久しぶりに観た。

やはりいい。
曲順が今一つ僕の好きなセットリストと違うがそれもまたいい。

BADLANDSを聴くと僕が2009年にボストンで観た彼らのライブを思い出す。
あの時もオープニングはこの曲だった。
遂に始まった。こんな近くで観ていいのかと
逆に僕は動揺してしまったのを思い出す。

DARKNESS ON THE EDGE OF TOWNはやはり力が入る。
代価は払う。その上で生きていくんだと宣言する。
これなんだ。

そしてTHE INDEPENDENCE DAYこの曲を聴いていて今僕は亡くなった父のことを思い出した。
僕は僕なりに父に感謝の言葉を最期に言えたんだと思いだした。
そしてブルースの父も、このライブで演奏しているバンドメンバーの
ダニーもクラレンスも亡くなっていると気がついた。
でも僕の記憶の中に皆生きているんだと思った。

それにしても僕はブートでもCDがほとんどで映像はほんの少ししか観ていない。
そこで今回のDVDも画像に観入ってしまい歌詞が僕の中にあまり入ってこないのが情けない。

そしてブルースの曲には華があるといつも思う。
ロマンチックだ。

休憩の後の後半は僕はあまり好きで無い。
少し退屈に感じる。
ここがダークネス・ツアーの欠点だと僕は思う。

でも終盤BACKSTREETSからまた聴き入る。
僕はまだBACKSTREETSを直接実際のライブでは観ていない。
いつか一度はこの目で耳で直接聴きたい。
その時に何を思うか?
心配だけど楽しみだ。

ライブはこの後いつもの様に弾けた。
大騒ぎでお祭り騒ぎだ。
そうして僕は何となく持っていた不安、さみしさを吹き飛ばすことが出来た。
そして僕は生きているんだと感じた。
いつものことだけどそう感じた。


今年こそは彼らは日本に来てくれるだろうか?
僕は来てくれると思っている。
もし来るのなら来週、再来週位には発表になるだろうと僕は思っている。
新年早々のビッグニュースに大騒ぎになることを期待している。
どうなるか楽しみだ。
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