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「52ヘルツのクジラたち」町田そのこを読んでの批判

「52ヘルツのクジラたち」町田そのこさんを読んでの僕なりの感想です。
この本を読み進めて行って僕に力をつけてくれる本かなと思って読んでいました。
でも途中からありふれた大袈裟な小説になってしまった。
僕は何がこの小説で嫌なのかと言うと、それはいわゆる弱者をステレオタイプというかかわいそうな人、欠陥のある人としての役割をつけて話が進んで行った所です。
大切なストーリーの運び方も何か単純な暴力の話になっている。
なんか気持ち悪い。世の中は常識で全て出来ている、例外は良くないというような。
そして恐い。問題のある老人は認知症が進んで施設に入りましたで片付けてしまう。
すごく暴力的に感じました。そして妾はダメだという前提で話を進める。
いわゆる弱者への愛情が無いのだ。僕はこの本が嫌いです。
僕はいわゆるマイノリティー、弱者と言われている人が自分なりに生きて行こうとする姿を描く作品が好きです。
そんな本を僕は読んでいきたいです。そしていつか僕がそんな話を書けたらいいと思っています。
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