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瀬戸内寂聴「寂聴97歳の遺言」を読んでの感想

瀬戸内寂聴「寂聴97歳の遺言」を読んでの感想です。
年末に読む本が無くなりアマゾンでも注文が届かないので部屋を探して出て来た本を読みました。
年始から遺言と穏やかでないですが寂聴さんのやわらかい語りで穏やかに朗らかに読めました。
愛することは許すこと。有難い。渇愛は見返りを求める愛、慈悲はあげっぱなしの愛。それがいい。
人はひとりで生まれてひとりで死んでいく。(人は孤独なのだな)。
人間の心なんて年中変わる。だから動かないしっかりしたものに頼りたくなる。それが宗教。
悪いことがあっても必ず変わる。いいことも変わる。
人間の不思議な能力「忘れる」。
「自分は不幸だ」と笑顔を忘れると不幸が訪れる。笑顔でいる。
何をしたら自分は一番楽しいかを考えてためしてみる。(実験するのだな)
今日したいことを今日する。人間は自分がしたいことをしている時が一番幸せ。
この世でやりたいことを全部やったらいい。やった後には結果が出る。その結果が自分のそこからの生き方を教えてくれる。生きた甲斐がある。(まさに僕の当事者研究が目指している所だな)
神さまは見ていてくれている。特にいいことをした時にあー見ていてくれているのだなと感じる。
読書したくても出来ない人がたくさんいる。
「忘己利他」
自分の死に際に「私はこう生きた」と振り返る(僕もこれを最後にやりたいな)
最後は友だちが残る。
「僕のお父さんも死んですぐふっと楽な顔に成ったな。お母さんも涙流して安心して亡くなった。人はいつか死ぬのだな。最後の最後に「ありがとう」と言って死にたいな」
(でもやっぱり死はこわいな)
いっぱい矛盾や納得のいかないことがある。するとそこに哲学が文学が生まれる。
(僕も死ぬ瞬間まで頑張って生きよう。やっぱり僕は死ぬのがこわい。それはやっていないことがあるからなのでは。僕はやりたいことをやろう。そうすれば安心して死ねる)
(今年はやりたいことをやる年にしよう。ブルース・スプリングスティーンのライブを観にアメリカに行く。浦河で当事者研究を深めて拡げる。そして年末に結果がどうであったか振り返ろう。昨年は浦河での地盤を固める年だった。今年は動こう)
今年も年末にこの本をもう一度読んで考えようと思います。僕の新年の抱負です。
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