今日は、、随分前の事になりますが、、妹と過ごした愉しいひと時の想い出を二つ、話題にしたいと思います。
この場で、妹のブログもご紹介させていただきますね。
性格は、真逆と言っても良いほど異なりますが、とても仲良し姉妹です。
ブロガーとしては、大先輩。
ブログなるものの存在を、妹のお蔭で初めて知ったのが、7~8年前の事です。
世界に一つだけの姥花日記
http://blog.goo.ne.jp/yumeji_2014
今回の一連の記事も、大半が、個人的な思い出ばかり。
ライフスタイルの記事に添った内容とは言えません。
また少々、気が引けますが、これが私のブログスタイルの特徴の一つですので、ご了承くださいませ。
ひと時ひと時を丁寧に紡いでいきたいとの思いは、もしかすると、人並み以上かしら?
まず初めに、もう四か月程前のことになりますが、ルノワール展を観に、六本木にある新国立美術館に出かけてきました。
建物は、黒川紀章氏設計による建築としても有名ですよね。
久し振りの美術鑑賞でした。
今回は妹に教えてもらった交通ルートで向かいました。
地下鉄を一度乗り換え、最寄り駅に着くと地下道を歩くこと数分。
たちまち美術館にたどり着きました。
前回の時は車道沿いの歩道を結構歩いた覚えがあります。
とんでもない遠回りを、私はしたようです。
どこに出かけるときも、最短距離で行けるように、前もって道順をしっかりと調べる必要性を痛感した私です。
昨年からでしょうか。
Goo路線なるものを知って、必ず検索をするようになったのは。
時流から、いつも数十歩遅れている私です。(笑)
さてその展覧会場でも、私はボケ行動を犯しました。
いよいよ、会場に入場しようとしたところ、私の分のチケットが見当たりません。
実はそのチケットは、長女婿のHさんから貰った招待券でした。
妹には入館したところで手渡した私です。
Aちゃんに、「私の分も持ってなぁ~い?」と尋ねたところ、持ってないとのこと。
慌てた私。
きっと手渡す際、自分のチケットを落としたのかもしれません。
正に、その通りでした。
受け付けで事情を話し、落とし物がなかったか尋ねたところ、確かにありました。
けれどそれを手渡してくれるまでの受付嬢の慎重さに、少々びっくりした私です。
そのチケットが私のものであるかを、確認するためでしょう。
根掘り葉掘り質問されました。
絵画展のチケットなんて、千円程度。
そんなに慌てなくてもいいことかもしれないけれど、身内から貰った招待券でしたから、紛失してはなんだか申し訳なくて。
そのために、チョッピリ狼狽した私です。
ホッと一安心で、まずは昼食。
館内のフレンチレストランで、フルコースのちょっぴり豪華なお食事。
前置きが長くなりました。
ルノワールの絵画の感想は、私は月並みなことしか述べられませんが。
一方、個人的なエピソードにはその人となりの特徴が現れますから、読む方には、かえって面白かったりなさいませんか?
それで、お話しました。
私はそうです。(笑)
チケットも見つかり、無事に館内の展覧会場に入れた私たち。
ルノワールの絵画は、若い時から好きだったけれど、裸婦像には、ちょっぴり違和感があった私です。
何故ってあまりにふくよかすぎ、日本女性には見られない体形のように感じて、親しみが湧かないところがありました。
でも年を重ねた今だからでしょうか。
このたびの展覧会では、とても心打たれ、感動しまくりの私でした。
重いリュウマチを患い、亡くなる少し前に不自由な体で描いた大画面の絵画は特に。
水浴びできる草むらで、数人の裸婦が横たわっています。
その絵画の何と穏やかで、美しい事。
重い病を患いながらも、亡くなる数か月前のルノワールの老境の精神が、いかに満たされたものであったか、わかるような絵画でした。
この画家は、弟子たちに、「絵画は愉しくてきれいなものでなくてはならない」と言ったそうです。
まさにその通りの絵で、色遣いがとても美しく、温かで柔らかくて・・・・・・、
人々の表情も柔和そのもの、幸せに満ちています。
生きていくことの喜び、生命の輝きを謳いあげた人生の賛歌と言っていい、ルノワールの絵画でした。
まだ夫を失った悲しみを完全には拭い切れていない私には、ルノワールの絵は、大きな慰めになりました。
心が震えるほど感動した絵が、たくさんありました。
舞踏会の音楽と人々のさざめきが聞こえてくるかのよう
できることなら、新国立美術館を再訪し、もう一度鑑賞したいと願ったほどです。
こんな思いになったのは、美術鑑賞では初めての事かもしれません。
ふくよかな女性の書物に向けられた視線の、なんと柔らかなこと。
確かお盆のお墓参りと京都旅行を終え、しばらく経過した頃の事。
この展覧会の開催期日を私は調べ直しました。
ところが、なんと、最終日が、明日。
まだ旅行の疲れがj完全には抜けきれていなくて、体調がすぐれなかった私には、混雑も予想される最終日に、その展覧会場に出向く気力はありませんでした。
このような美術展に、私は今後またいつか、出逢えるでしょうか。
できることなら、そのようなチャンスに、また巡り会いたいものです
私も、ルノワールが絶筆として描いた絵画のような、柔らかで美しく温かな色彩の光景を脳裏に浮かべながら死ねたら、幸せだろうな~と思ったのでした。
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