先日、在米中に、とても親しくお付き合いをしていたAさんと、久しぶりに電話で楽しく有意義な語らいの時を持ちました。
親密な友のことに触れるとき、いつも私が抱く思いは、敬愛の情です。
思い浮かぶ方々は、皆さん凛とした佇まいで、前向きの生き方をしっかりとなさっておられます。
他人の悪口や噂もまず聞いたことがなく、心のきれいな方たちばかり。
私は尊敬して止まず、多くのことを学んできましたし、今も学ばせていただいています。
そして、良き友に恵まれた我が人生を思わずにはいられません。
先日おしゃべりしたAさんも同様で、それはそれは素敵な方です。
容貌、雰囲気が、すでに過去の女優さんといった感じですが、新珠美千代さんにそっくり。
ロス時代、夫は平の社員で、私もまだ若く、未熟者に過ぎませんでした。
一方、彼女のご主人さまは、すでに大手電機メーカのロス支社のトップでいらっしゃり、お住いは、プール付きの豪邸。
中学生のお嬢さんを筆頭に、長女と次女と同年の年が離れたお子さんたちがおられました。
その彼女と私で、長女の日本人学校のお迎えを交代でやりました。
次女の送り迎えは、やはり私が尊敬してやまないKさんと交代で。
私のブログに、一番よく登場していいただいています。
家も割と近く、去年は身に余るようなご親切を受け、感謝の至りでした。
私の生活がもう少し軌道に乗れば、昨年、近所に新しく開店したお食事処に、ご夫婦をお招きする事にしています。
去年の11月の中旬でしたかしら。
同様のお約束をさせていただいたのですが、確かお母様の体調が悪くなられ、直前にキャンセルとなりました。
その後は、私が夫の容態の急変に振り回されました。
前者のAさんからは、電話でお話する前、便箋のお便りも頂戴し、相変わらずの美しい筆跡に見惚れてしまった私です。
彼女は二年前、心臓の大手術をされています。
私もその時はお見舞いに伺い、ブログにもその様子を綴りました。
その後、必ずしも順調とはいえない体調と折り合いながら、でも気丈な精神で日々を前向きに過ごしてこられたAさん。
その2年前には、夫と同様の肝臓がんで、ご主人さまを亡くされています。
ここ4~5年の多難なお暮らしを思い、さぞお辛かったのでは、と察して余りあるものがありました。
けれど、彼女は愚痴っぽいものの言い方を決してなさらない方。
その苦労話を、実に明るく語ってくださり、今その渦中にいる私は、どんなに励まされたかしれません。
凛と咲き誇る白いクリスマスローズはAさんのよう。
一方、次女の送迎を一緒にやっていたKさん。
彼女のご主人様はご健在で、両家の90歳近いお母様の介護に、ご夫婦で心を尽くしておられます
昨年、途上国支援の国際機関を退職されたばかり。
英語で大学の講義を持たれたこともあるほど、語学が堪能な知性的な人です。
でもそれをひけらかすようなことは一切なさらない、実に自然体の優しい方。
Aさん同様、主婦の鏡のような女性です。
年が明けてからも、幾度も励ましの心温まるメールを下さったKさん。
「大変だったら、いつでも私、お手伝いに行くから遠慮なく言ってね」と。
最近、商社にお勤めの息子さんが、再度の海外転勤に。
成田空港で見送る前の家族のスナップ写真を送ってくださいました。
中東のドバイに赴任前、結婚された後、我が家にまでご挨拶に見えて下さったDちゃん。
ロス時代、甘いものが大好きで、ちょっぴりお愚図でした。
その頃のことが懐かしく、今もなお、瞼にくっきりと浮かんできますのに、今では頼もしい社会人。
商社マンとして世界を股にかけての活躍振りです。
Aさんの息子さんも同業で、ニューヨークにお住いです。
ロス在住中は、次女と大の仲良しさんでした。
子供たちの成長を思うにつけ、瞬く間の歳月の流れが、夢のようです。
さらに最近、久しくお会いしていなくても、忘れることがなかったHさんから、お電話がありました。
会社の家庭寮で親密なお付き合いをさせて頂いた方です。
年賀状にお電話します、と書かれていましたが、日も経たずそれを実行してくださった彼女。
ご家族揃って、プロテスタントの敬虔なクリスチャンでいらっしゃいます。
ピアノを子供たちに教える傍ら、他方面で、実に心豊かな経験を重ねてこられた彼女。
東日本大震災後には、被災地にしばらく留まり、ボランティアもなさいました。
県の主催するマラソン大会にも出場されたり、と。
このような懐かしい方、日ごろ親しく交流している方、皆さんと、年が明けて間もなく充実した語らいの時を持つことができた私です。
お年玉をたくさんいただいたような、嬉しさと喜びでした。
三名の方々以外にも、全幅の信頼を寄せる友が私にはいますが、皆さん人柄が実によく似ています。
一言で言えば、良妻賢母型のしっかりした心優しい主婦。
私と違い、とても行動力もある方ばかりです。
わたしが一番、何の取柄もなく頼りない。
心から、そう思います。
ご近所のFさんが一昨日届けて下さったお弁当。
夫の入院が延期になったことをご存じなくて私への昼食用にと。
手にした私は、感極まってしまいました。
おにぎりは玄米。薄味の健康食で、とてもとても美味しかったです。
そしてさらに友人にまつわることで、人生の幸運としか言いようがない、嬉しいことが、私にはあります。
永住の地と決めた今の場所にも、同様の友人に恵まれたことです。
お住いも、目と鼻の先で、いつも優しい彼女の心強い存在を感じながら暮らせる私は本当に幸せ者、と思っています。
お人柄も、上記の私が尊敬してやまない友人たちとそっくり。
御礼状をメールで送信したとき、この写真も添付しました。
「わぁ~大変身!」と言って、Fさんが大変喜んで下さいました。
ご主人様とは、共にアメリカ留学中に知り合い結ばれたという、素敵なロマンスをお持ちの方です。
私より一回り半位お若くて、立派に成人された三人のお子様のお母様。
二番目のお嬢様の結婚式を春に控えておいでです。
Fさんのお話を伺うと、嫁ぐ娘たちのことで頭がいっぱいだった、50代の頃の元気な自分を思わないではいられません。
「いつでもお買い物を頼んでくださいね」
と幾度もご親切にお声をかけてくだる彼女。
大震災直後は、早朝大手スーパーの前に並ばれるたびに、そこからお電話を頂きました。
余りの苦境で、その言葉に甘えさせてもらってばかりの私でした。
Fさん手作りの甘酒。
母が、お里から送ってきた酒かすでよく作ってくれたものです。
懐かしい味で、心まで温まり、ぜひ自分でも作りたい、と思いました。
けれど、彼女も、ご高齢のお母様の介護で、遠方まで度々通われる身でいらっしゃいます。
ご親切に甘えてばかりでは、あまりに身勝手です。
どんなに年を重ねても、できる限り、自力で頑張り通したい、と。
お心にかけていただくだけで、私には有難く、感謝の気持ちで一杯です。
そして、ご近所にまで素敵な友人に恵まれた幸せを、しみじみ噛みしめて暮らす日々です。
甘酒と一緒に頂いたケーキ。
ナッツたっぷりの滋養溢れる美味なケーキでした。
一方、私はといえば、いつも自分の暮らしをこなすのが精いっぱい。
暮らし方の要領が悪いのか、時間的にも体力的にも、なかなか積極的なお付き合いがままなりませんが、
久しぶりに会っても、全幅の信頼を寄せて話ができる、身内のような友人達。
家族に次いで、何にも代えがたい人生の宝物です。
もっともっと大切にしなければ、と思っています。
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