普通な生活 普通な人々

日々の何気ない出来事や、何気ない出会いなどを書いていきます。時には昔の原稿を掲載するなど、自分の宣伝もさせてもらいます。

急な夏、折り合わない肉体。

2013-06-03 11:57:52 | 普通な人々<的>な
夏は悪くない。やれ熱中症やら熱射病やら、高齢者にとってキツイことは幾つもあるが、そこはそれ、工夫次第でなんとでもなる。

だがそれも、順当に季節が移ろうという前提があっての話。

まるでカットアウトする冬、カットインする夏のようで、肉体的には過度のストレスがかかっているのが自覚できるほどだ。

しかも、極端な温度変化が季節の変わり目に必ず顕れる様になっている。

以前にも書いた記憶があるが、日本人は季節感を極めて大切にする。5日に一つずつ名前をあたえているほどだ。

だがそれも、人々が季節の移ろいに何らかの価値や意味を感じられればの話で、季節そのものも不順で、季節に無頓着な人々の中では、何の意味も持たない。

だから、なんとなく今の世の中、この稿の前半にも書いたが、季節の移ろいは病名で表されるようになっている。

インフルエンザ、花粉症、熱中症云々。

情緒的表現としての季節は、すでにこの国から失われてしまったと、最近思う。

それがよいことであると云う意見もあろう。

ただ、無味乾燥、とだけは言えそうである。