普通な生活 普通な人々

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東電

2011-05-12 23:04:08 | 普通な人々<的>な
 福島原発。
 とうとう底抜けの一号炉の実態が白日の下に。
 思うに最初からわかっていたことだったんだと思えて仕方がない。決定的なチャイナシンドロームにいたる過程を少しずつ少しずつ小出しにしつつ、危機を糊塗してきただけで、こうなるのは予定調和だったと思えて仕方がないのだ。
 震災が起こり、福島第一原発がなんだかヤバイということになり始めた3月の半ば過ぎ頃、子供たち(といっても大人だが)に、福島第一原発は収拾がつかなくなるのではないかと話した。すると子供たちは「あなたはいつもそういう風に話を悪い方に考え、人のいう事を信じない」と言われてしまった。
 ちょっとショックだったが、それでもこの日本という国の政治、経済を貫く論理を考えると、意見を変えるわけにもいかなかった。
 「君達がボクの年代に近づくにつれて、生き難い世界になっているなどとは想像もしたくないが、日本という国のこれから先に辿るであろうプロセスを考えると、暗澹たる思いになる」
 それだけは言っておかなければと思った。「だから心の準備は怠らずに、覚悟すらしておけ」と。
 それが誤った予測であればと、心から思うが……。


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