上級韓国語 - ちょんげぐりの世界

韓国語の勉強もそろそろビジネスクラスへ乗り換えましょう。上級韓国語をめざして,古狸案先生の授業は随時更新中です。

古代ローマ人と星

2006-04-02 | 動詞
太陽の引力によって太陽のまわりを公転する星のことを惑星と言いますね。
星と言っても自らは光を発しません。
惑星のことは韓国語で行星〈행성〉と言い,太陽に近いものから9つあります。

「スイ・キン・チ・カ・モク・ドッ・テン・カイ・メイ」です。

太陽に一番近い軌道をまわる惑星は水星〈수성〉です。そして,二番目に太陽から近いのが金星〈금성〉で,その次が私たちの地球〈지구〉です。
そして火星〈화성〉,木星〈목성〉,土星〈토성〉,天王星〈천왕성〉…,そして海王星〈해왕성〉冥王星〈명왕성〉の順です。

英語で言おうとするとMercury, Venus, the Earth, Mars, Jupiter, Saturn,
Uranus, Neptune, Plutoとひとつひとつ覚えなければならないので苦労しますけど,本当に韓国語は楽です。漢字の読み方だけ覚えれば,その組み合わせで次々に単語が覚えられるんですから。

これらは大部分ローマ神話の神様の名前なんですね。地球にtheがついているのは,これだけが別格で神様の名前ではないからです。

古代ローマ人たちは,夜空の星と星の間を行き来する惑星を神にたとえたのです。
merchantというと商人のことですが,水星には,「商業の神様」と言う意味でMercuryという名前を付けました。

金星は最も明るく見える惑星なので,ローマ神話の美と愛の女神,ビーナス(Venus)の名前が付いたのです。明星〈명성〉とも言いますね。金星は夕方,西の空にあるとき「宵の明星(개밥바라기)」,夜明けに東の空に見えるときに「明けの明星(샛별)」と言います。

Mars(火星)はローマ時代の戦争の神です。3月をMarchというのも,春のこの時期は戦いが頻発したので,この神に由来しているのです。

Jupiter(木星)は空の神です。この星は太陽系最大の惑星です。そしてつぎ
のSaturn(土星)は土の神,つまり農業の神様です。Saturdayを土曜日と訳したのも一理あるわけです。

Uranusはギリシャ神話に出てくる天の王様(God of the heaven)なのでUranusを天王星といいます。

海王星はNeptune,これは海の王様です。そして最後の冥王星はPluto,つまり死,地下世界の神様です。この冥王星の「冥」という漢字は「暗い,覆われて光がない」さまを表しています。死者の霊魂が行くという暗黒の世界のことを冥土〈명토〉とか冥途〈명도〉と言うでしょう。きっと太陽系で太陽からかなり遠いところにある惑星なのでこの名前が付けられたのでしょうね。

原子番号94,元素記号 Puと言ったらプルトニウムですが,これは核反応で作られる人工放射性元素で,天然には存在しない核爆弾の材料になる恐ろしい物質です。それで冥土の神様の名前Plutoが頭に付いてるのです。
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