上級韓国語 - ちょんげぐりの世界

韓国語の勉強もそろそろビジネスクラスへ乗り換えましょう。上級韓国語をめざして,古狸案先生の授業は随時更新中です。

捕らぬタヌキの…

2010-02-04 | 動詞
김치の話が出ましたが,나박김치って知っていますか。
ダイコンを四角く切って使ったキムチのことです。
ダイコンを塩に漬けた後に唐辛子,ネギ,ニンニクなどの調味料と汁を入れて,ほぼ味が付くころ,適当な長さに切ったセリを入れて作るんです。
餅には必ずと言ってよいほど一緒に出すのがこの나박김치です。

固い餅のような物を食べるとき,のどに詰まらせないようにキムチを一緒に食べるんです。
나박김치は,ほかのキムチとは違って汁が多いので,スルスルとのどを通るんですね。

’떡 줄 사람은 생각도 않는데, 김칫국부터 마신다.’ ということわざ、知りませんか,
김칫국とはこの나박김치の汁のことです。
このことわざの意味を考えてみましょう。

相手は餅をくれそうもないのに,早合点してキムチの汁を飲む,
日本流に言えば「捕らぬ狸の皮算用」ですかね。

相手は全然関心もないのに,自分一人で勝手に思い込むようなときに使われることわざです。

この나박김치の나박は,납작하다から来た言葉です。
납작하다というのは平べったいという意味ですが,납とか넙は「薄さ」という意味を持つ昔の言葉です。

たとえば昆虫の나비,これはひらひらとしてますね。
この語も本来は「薄さ」を意味する납이が,転じて나비になったのです。

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