元ファイターズ監督だった名将上田利治氏が亡くなりました。
現役時代は広島カープでプレーし、選手としてはこれと言った成績を残さずに
引退後は広島、阪急でコーチに就任します。
その後37歳という若さで阪急の監督を任されますが、監督になると智謀を発揮
し阪急の黄金時代を築きあげ、人気が低迷していたパリーグの底上げをして、
日本球界の礎を築いたのが故上田監督でした。
1995年からは日本ハムファイターズの監督に就任し岩本勉投手(現解説者)や
田中幸雄現二軍監督を育てて低迷をしてたチーム浮上の基礎を作った名監督で
した。
捕手で入団をした小笠原道大を一塁に転向させ、怪我で低迷をしていた片岡篤
史を日ハムの中心打者に育て上げ、新人王を獲得した金子誠の育ての親として
も有名です。
そのような上田元監督の死去にともない、この日の選手全員は喪章を胸にロッテ
との戦いに挑みました。
7月2日【Game73/30-43-0】
千葉ロッテマリーンズ 3-8 北海道日本ハムファイターズ
【勝】上沢(1-2-0)【負】有吉(0-4-0)
【本】 日ハム 大田10号ソロ、 松本3号ソロ、レアード 17号2ラン
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負けることが許されないロッテとの試合は、
先発の上沢投手が6回1失点と今年一番の好投をします。
伸びのあるストレートと低めに決まったフォークが効果的に決まり、本人は
負ける気はしなかったのではないでしょうか。
ロッテ先発の石川投手にてこずっていた日ハム打線ですが、5回表に流れが
大きく変わります。
この回先頭打者の中田がレフト前にチーム初のヒットを放つと、レアードも
続き、無死1,2塁で田中賢介はピッチャーゴロに倒れますが、ここで石川
投手は大きなミスを犯してしまいます。
本来なら1塁走者はレアードですから、2塁に送れば楽々併殺として2死3
塁で次打者石井(一)を迎える事が出来たはずです。
それを何を思ったのか3塁に送り2走中田は殺すも、打った田中は1塁に残
ってしまいました。
自らのミスに動揺をしたのか、今季は1勝7敗と勝ち星に恵まれていないのが
要因かは分かりませんが、次打者石井には頭部に死球を与え「危険球退場」の
ピンチを迎えると誰が想像をしていたでしょうか。
一応、1死満塁のピンチを、救援に立った益田投手が8番市川、9番中島を打ち
取りこの回を無得点で切る抜けますが、6回はロッテにとって悪夢の時が訪れて
しまいます。
この回は益田に代わってマウンドに立った有吉投手から、先頭打者の大田が左中
間スタンドに10号HRを突き刺すと、続く松本剛もレフトスタンドに運びます。
流れが変わった瞬間でした。
〈大田泰示は今季二桁の先制10号を放ちます〉
〈松本は大田に続き今季3号となる連続ホーマーで好投上沢を援護します〉
上沢は6回裏にペーニャに走者1,3塁でライト前に打たれて1失点はしますが
その後は抑えて6回1失点で勝利投手の権利を得てマウンドを去ります。
その後2-1で進んだ試合は、8回表には打者一巡の猛攻で5点を取り勝利を
手繰り寄せます。
決定打はやはりすしボーイレアードの一発でした。
8回を終わって7-1とした日ハムは9回にも追加点を加え8-1に。
大量5点を失った藤岡投手が気になりますね。
防御率が15点台だったのが、この日も打たれて16.62になってしまいました。
自信喪失に拍車がかかった過去も知れませんね。
結局は9回裏に玉井投手が乱れて2失点をしますが、玉井に代わった
増井投手が締めて上沢投手に2年ぶりの勝利を送りました。
この日の投球ができたなら、後半戦はかなり期待が出来るでしょう。
もしかしたら.....そのような気をさせるようなロッテ戦でした。
日ハムまた負けたんですね..............
記念すべき7月1日の誕生日(69回目)も大敗だったとのこと。
日ハムは久々に飛び出した、石井のホームランによる3点のみで、ロッテに惨敗
をしたようです。
7月1日【Game72/29-43-0】
千葉ロッテマリーンズ 7-3 北海道日本ハムファイターズ
【勝】唐川(3-7-0)【負】村田(1-2-0)
【本】 日ハム 石井一 2号3ラン(7回・唐川) ロッテ 加藤 2号2ラン(5回・村田)
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日ハムは負けたけど、コンサドーレ札幌は清水エスパルスとの試合で1-0で
逃げ切り、降格圏の16位から15位に上がりました
追加点のチャンスはあったようですが、都倉の走り回る姿にはドームのファンも
感動を覚えたのではないでしょうか。
またキャプテンの宮沢もチャンスには顔を覗かせ、守備でも獅子奮迅の活躍を
したようですね。
J1残留を目指し後が無い立場にあるからこそ、選手は一丸になってピッチを走る!
そのようなガッツ(闘争心)が今の日ハムに見られないのが残念です。
プロ野球も入れ替え戦があり、下位2球団は降格などとなれば、ぬるま湯に浸って
いる選手も居なくなるではないかと思います。
サッカー界では、あまりにも成績不振なら、監督は自ら辞めるか更迭になりますが、
プロ野球は余程のことがない限り、シーズン途中での交代劇は見られません。
この体質にも問題が有るように思うのですが........。
言っておきますが、栗山監督がどうのこうのとは言っていません。
先日は「笛吹けど踊らず」と書きましたが、踊り子が次々と怪我などで脱落しまとも
なスタメンを組めないのは監督の所為ではないのですから..............。
名将(迷将?)の誉れ高い栗山監督ですから、もしかしたら3位に滑り込み、かって
ロッテが果たした「下剋上劇場」を再演して呉れるのかも知れません。
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