髭のプーサン日記

日本ハムファイターズを中心にスポーツ全般の観戦日記です。
ときおり姓名判断でのお名前に関することを書いています。

日ハム オリに大敗のショックで得たものは。

2017-07-11 01:32:06 | 北海道日本ハムファイターズ

7月10日【Game80/31-49-0】
オリックス・バファローズ 11-0 北海道日本ハムファイターズ
【勝】山崎(2-1-0)【負】浦野(3-3-0)
【本】オリー吉田正 1号2ラン(1回・浦野)、ロメロ 15号ソロ(1回・浦野)
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凄い試合をしちゃいましたね。

前日の完封試合で「さぁ~行くぞ!」と思ったファンは多かったはずです。
見事に大ゴケをしたついでに、山崎福也投手に「プロ初完封」というお土産まで
与えてしまいました。

この日の試合は初回の攻防で決まったようなもの。

日ハムは遥輝がレフト前ヒットで出て、続く松本剛は四球で無死1,2塁。
本来なら手堅く送って、クリーンナップで先取点を取るのが野球の定石のはず
ですが、不幸なことに3番中田ではバントという作戦はとれません。

いや、勝ちに行こうとしたなら、予想外の奇策もあったはずですが、栗山監督
は動かずに強攻策は失敗をして、中田は三振(1、2塁間に打つことも出来たはず)
レアードは芯をとらえるもレフトフライ、大谷はショートゴロで、走者は動けず
仕舞いと...................絶好のチャンスを逃します。

一方、オリックスは1回裏の攻撃で先発浦野を攻め立て、先頭打者の駿太がヒット
で出ると、定石通りに大城が送り、ようやく昨日怪我から復帰をした吉田正が右中間
スタンドに、どでかい一発を放り込みます。
0-2としたオリ打線は攻撃の手を緩めずに、4番ロメロがレフトスタンドに
今季15号のホームランを放った時点で、試合の主導権はオリックスが握って仕舞い
ますが、先発浦野にとっては夢の出来事としか思えなかったのではないでしょうか。

初回のチャンスで無得点に終わった日ハムと、その裏になんだか分からないうちに
2被弾を浴びせて0-3としたオリックス。
誰が見ても昨夜の上沢の好投は夢の中の出来事だったのかと、思うしかない初回の
攻防でした。




日ハムは、交流戦が終わってリーグ戦が再開してからの16試合では、3回までに
挙げた得点は合計で10点のみ。
投手陣をみれば、3回まですべて無失点に抑えたのは3試合(うち2試合は上沢
投手が先発)です。

先発が4回まで無失点に抑えた試合は、現在17連勝中という結果を残していて、
先発が踏ん張れば打線はそれに応え、打線が先制すれば勝率は5割を超えている
のです(21勝18敗)。

ところが今年の日ハムは、スタートから躓きエースと期待をされた有原が若い回
に崩れ、高梨、加藤も有原と同様に失点を重ねる試合が続いていました。
これでは最下位を争う位置にいるのは当然であり、ベンチもファームから救世主
となるような若手を使う努力はしてはいるものの、「実力不足」は否めず、投手
陣のエレーベーター状況は収まっていません。

今年の日ハムの弱点は、堅守を誇った守備での失策の多さです。
パリーグでは最下位ロッテよりも多い57個を記録(7月10日現在)をして、ダン
トツと言えるでしょう。
なぜ急に守備の乱れが増えたのかは分かりませんが、守備の名手と言われる中島に
してもレアード(14)、石井一(8)に次ぐ7個を記録しているのですから、これ
は驚きです。

投手陣が抑えきれないというほかに、打てない・守れないであれば、勝利を引き
寄せることは不可能です。

そんな中でも攻守にわたり活躍をしているのが西川遥輝ですが、この日もファイト
あふれる守備を見せてくれました。
打率もチームで唯一3割を維持して、最近ではハムの中心選手として外すに外す
ことが出来ない選手に育ったようです。



今日の大敗を受けて栗山監督は「すみません!」とファンに謝っていました。
今の日ハムファンが望むのは、勝敗よりもファンを楽しませてくれる、闘志
あふれるプレーではないでしょうか。

要するに「やる気を見せる」ことで、ファンは納得をして球場に足を運びTV
の前にかじり付き応援をするのです。
かって稲葉選手は「全力疾走」をチームへの遺産として残しましたが、チンタラ
と守備につき凡打に倒れてダラダラと走る選手を見ていったいどう感じているの
かを聞いてみたいと思います。