水芭蕉(サトイモ科)花言葉は、変わらぬ美しさ。兵庫県以北の冷涼な地域の水湿地に生える。尾瀬ヶ原のものはとkに有名である。5~7月、葉の苞芽と同時に、楕円形の白い仏炎苞の中の棒状の肉穂花序は長さ約10㎝、花は小さい。花後に伸びる狭長楕円形で肉が厚く、。長さ80㎝、幅30㎝でにもなり、芭蕉の葉に似る。平地だと、光背のような白い苞が美しいが、それに包まれるように鎮座している花穂にも注目したい。。水芭蕉の花は湿地に咲くので「水芭蕉水さかのぼるごとくなり 小林康二」の名句がある。「花と影ひとつに霧の水芭蕉 水原秋櫻子」「水芭蕉ならぬ話や水鏡 阿波野青畝」「七彩の日がふりかかり水芭蕉 岡田日郎」「野兎わたる濁りすく消ゆ水芭蕉 沢田緑生」「水芭蕉よりも明るき君らかな 大澤ひろし」「陰陽の陰のまぶしき水芭蕉 渡辺恭子」「影つねに水に流され水芭蕉 木内玲子」「水芭蕉溜息とどくほどの距離 吉田朱鷺」「水芭蕉水をぬけゆく水の音 池上 暁」伏流のここに噴き出て水芭蕉 福田蓼汀」「水中を水の流るる水芭蕉 林 翔」「水芭蕉白妙かさね曇りをり 岡田 貞雄」「水芭蕉水を抜けゆく水の音 橋上 暁」「野兎わたる濁りすぐ消ゆ水芭蕉 沢田緑生」「水芭蕉かがやきひらく遠雪崩 小林焦石樵」「水芭蕉野の牧朝の声満ちて 菊池南翠」。(池の中水芭蕉泳ぐがごとく水流れ ケイスケ)
虫取撫子(ナデシコ科)花言葉は青春の愛。ヨーロツパ原産、ナデシコ科の一年草。この花は花期が長く、6月ころから咲き始め9月ころまで咲くので、常夏ともいえあれた。近代人の目をもって観察すれば夏の花になるかもしれないが、『万葉集』で山上憶良が秋の七草を詠こんだ歌の中に登場して以来、どうしても秋の花としてとしての文学的な伝統を背負てしまっている。『河原撫子』『大和撫子』と硫黄別名もある。大和撫子は中国産の唐撫子すなわち石竹に対しての名勝である。デシコの名の由来は「撫でし子」で、古くこの可憐な花の愛のシンボルとなり、それが母性愛を象徴するものにまでまで高まったからだといわれている。撫子の仲間の浜撫子.深山撫子なども日本が原産地である。欧米の葉羽の日の贈り物にするカーネイション(夏の季語)も撫子の一種。ヨーロッパ原産、ナデシコ科の一年草で、切花や花壇用に栽培されている。草丈50~60㎝、茎は細く直立し、さきのとがった葉が対生する。頭部に小さな花が多数うつき、可憐な花なので「小町草とも」呼ばれる。花色は桃、白、茎の上部に粘液環があり、分泌した液がねばつき、虫がつくので、「蠅取撫子」の名がある。十月に花壇に種子を蒔くと、翌年5~7月に開花。野原や道端などに野生化しているものもある。「野仏の供華に虫取撫子 松崎鉄之助」「虫取撫子宮司の家のがらんどう 大木孝子」「奥津城に刈のこされし小町草 加藤射水」「なでしこや海の夜明けの草の原 河東碧捂桐」「壺に挿し河原撫子かすかなり 田村木国」「茎ながき撫子切て露に待つ 篠田悌二郎」「茎ながき撫子折リテ露に待つ 篠田悌二郎」「撫子や狂へば老も青童女 福田蓼汀」「撫子や吾子にちいさき友達出来 加倉井秋を」「なでしこのふしぶしにさす夕日かな 成 美」「虫取撫子宮司の家のがらんどう 大木孝子」。(先祖様の墓へ撫子供える連休日 ケイスケ)