誕生日の花、俳句など

毎日が日曜日の私が、その日、その日の出来事や、世間話のなかで、悲憤慷慨何でもあり、想いのままを、書き撲ています

杜若

2016-05-11 07:40:05 | 誕生日の花ケイスケ日記
杜若(アヤメ科)花言葉は、幸福が来る。あやめの仲間では最も水を好み、浅い池などに植えられる。葉は幅の広い劍状で、幅2~3㎝、中肋はない。開花は5月、高さ50~70㎝の茎の先端に花をつける。花は径約12㎝、外側の楕円形の花弁3個が大きく垂れ下がり、内側の花弁3個は小さく直立する。花色は濃紫色が基本だが白色や斑模様の入るものもある。「かきつばた」は「書き付け花」の転流したもので、古くはこの花の汁を布にすりつけて染色に用いられた。「万葉集」には「加吉郡幡多」で詠まれている。普通、花の姿から飛ぶ燕を連想した。「燕子花」、または{杜若」文字を充てる。{伊勢物語」や「古今集」巻九にある。在原業平が三河国八橋(愛知県知立子八幡町)で、{かくつばた」の五文字を句の上にすえて詠んだ、「唐衣着つつなれにしつましあればはるばるきぬる旅をしぞ思ふ」が有名。◎「燕子花」の文字を用いる時は、飛燕のイメージも重ねていることが多い。また業平の和歌の影響があるからか、情の濃さを感じる句の詠まれやすい。「天上も淋しからん燕子花 鈴木六林男」「船着きてそこらに波や杜 若 長谷川零余子」「垣そとを川波ゆけり杜若 水原秋櫻子」「降りだして明るくなりぬ杜若 山口青邨」「「いにしへのそのいにしへの杜若 京極紀陽」「顎老いてひとひらの杜若かな 永田耕衣」「冷えつつも火はまだ昇る燕子花 橋 聞石」「杜若三河一円雨といふ 大野林火」「天然の風吹きゐたりかきつばた 細見綾子」「夕暮れは人美しく杜若 高木晴子」「声とほく水のくもれる杜若 桂 信子」「宿坊に酒が匂うよかきつばた 皆川盤水}「あくぶび深く一身歩めり燕子花 三橋敏雄」「蓬莱も比良も雲中かきつばた 鷲谷七菜子「」「帆掛舟とめてみたしや燕子花 八田木枯」「雨つぶの雲より落つる燕子花 飴山 実」「杜若むかしをとこのよかりける 加藤耕子}「父恋ひの色噴き出すかきつばた 鍵和田柚子」「尾骨もつわれらは眠り燕子花 遠山陽子}「胸中に水が明けゆく杜若 中嶋秀子」。
燕が飛来する時期は3~4月頃とされていたが今年は遅い方であったようだ。2~3日前横の川の上を飛んでいたのに今朝は強風のためか姿を見せていない。「燕来る軒の深さに棲みなれし 杉田久女」{つばくらめ父を忘れて吾子伸びよ 石田波郷」。