マルバノキ;ベニマンサク(マンサク科)花言葉は、総竺。紅の花;末摘草。エジプト原産のキク科ベニバナ属の越年生草本。英名サフラワー。推う古天皇の代(592~628)、朝鮮半島より渡来した紅花は染料、化粧品、薬品などとして王朝文化に取り入れた。古明を末摘花という。草丈約1m、葉脈には刺状の鋸歯がある。茎は上部で分岐し白色を帯び、6,7月頃鮮紅黄色のアザミに似た頭状花をつける。夏の朝、露が乾かないうちに摘み取り紅を作る材料とする。現在でも口紅、頬紅、菓子や、かまぼこの染料などとして用いる一方、切り花や、種子を食用油に利用する。山形県最上の産が有名。「眉掃きを倅にして紅粉の花 芭 蕉」「行く末は誰が肌ふれむ紅の花 芭 蕉」「山蔭やこゝもとの日は紅の花 千代女」「鏡なき里はむかしよ紅の花 二 柳」「紅粉の花おはんの使来れば剪る 山口青邨」「紅花摘みに露の干ぬ間と畏怖時間 田畑美穂女」「みちのくに来てゐる証紅の花 森田 峠」「雲掴み捨てゆく者よ紅の花 安井活司」「月山の明ゆくままに紅花摘女 黒田杏子」「米沢は雨紅花が駅に咲き 阿部ひろし」「紅花や化粧を直しに行く主婦ら D.J.リンズィ一」「山々に呼ばれ紅花開きけり 鳥海むねき」。(おさなごのきし声や紅の花 ケイスケ)。