心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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5時前の読書

2010年05月26日 | ほんのすこし
最近は フレンチトーストが食べたくて。
ほとんど毎朝 食べている。たまに卵がなくて 作らない日もあるけど(笑)
なるべく野菜はとるようにして 温野菜にしたり。温野菜にするにはレンジ使用の便利なものがあって、名前は忘れちゃったけど、それを使うと素材本来の美味しさが出る気がする。
でも気まぐれなわたしのこと、これもいつまで続くか・・・

ごはんに納豆の組み合わせは ここしばらく無いなぁ。

ウォーキングも18回続いた。今朝は4時半に目覚めたが、窓を見たら 雨がパラパラ降っていた。小雨というより、大粒の雨がパラパラ。少し考え 止めた。
カーテンを開け、ベッドに座り 読みかけの雑誌を。
「公共事業再生の知恵」と題して 岸良さん(ゴールドラット・コンサルティング)と横田さん(ファンクショナル・アプローチ)の対談があった。

同じことを聞くにしても 「Why?」よりも「What is it for?」がよい という話題が出ていた。

※横田:たとえば「”なぜ”会議に遅れたんだ?」と聞かれると、「いやぁ、すみません。前の仕事が長引いて・・・」と言い訳を始めてしまう。でも「”何のために”遅れたんだ」と聞くと、「いや、前の会議の結論を絶対出さないといけなかったから」とか 未来のほうに意識が向くんです。だから原因よりもその目的を聞くべきなんですね。
岸良:同感ですね。人間って、問題が起こった時に、なぜ?と聞かれると、自分が責められているような気がするので、言い訳をするんですよ。それを聞かされた相手のほうも頭にきてしまう。

※岸良:私は京セラで絶えず軋轢を生んでいた時期から、急に「和」というものを理解して自分自身が著しく変わった瞬間があるんです。~世の中における問題のいくつかは、おそらく「よかれ」と思ってやることから起こると思うんです。その善意に満ちた行動が、かえって事態を悪化させてしまうことも少なくない。ただその因果関係を明らかにして、「相手を助けると自分もよくなる」といったことを示唆すると、やらなかった人はいままで見たことがありません。~自分自身の完成を目指すよりも「やれる人」をたくさんつくれれば、世の中をよりよくすることができるんじゃないか。

岸良さんは京セラからヘッドハンティングされビーイングへ。論文「三方良しの公共事業改革」が19年国土交通省の政策として採用される。
横田さんはGE(ゼネラル・エレクトリック)の改善手法をアレンジして10年間で総額1兆円分の公共事業の改善に乗り出し、コスト削減総額2000億円を実現。
税金の無駄遣いとやり玉にあげられ、やる気を喪失してる現場作業員の心を鼓舞し、成果を上げてきたふたりの考え方と実践について語り合っていた。

わたしが惹かれたのは 横田さんの「轍(わだち)理論」だった。

※横田:私はよく「轍理論」と言うんですが、誰かが先に通ったから皆もそこを歩こうとする。結局それが本当に正しいのかもわからないままとりあえず前の人のとおりにやっていく。それはビジネスの世界でもまったく同じだと思うんです。だから最近お勧めしているのは「道草、寄り道、回り道」。~考える社員が必要であるにもかかわらず、それを育てていない企業は、一定の規模になると限界がきます。だから経営者は考える社員を育てる土壌をつくる必要がある。そうすると、自らどんどん考えるし、自ら道草を食ってくれる。それを許す会社にしましょう。そういう会社が伸びるんです。

お二人のお話を読んでいると 複雑な問題も根っこにある「因」を掘り下げて探し出せば解決の糸口が見えてくる気がしてくる。会社ということだけではなく、人間関係におけることでも 通じるものがあるような気がする。
「よく覚える社員」より「よく考える社員」。
それは「よく覚える人」より「よく考える人」を目指すということに言いかえることができるのだろう。知識をためこむことも必要ではあるが、その知識をいかに生かし、考えていけるかということの方が 数段大事なことなのだと改めて感じた次第。