心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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夜です

2012年07月12日 | ほんのすこし
夜中の空気は 肌に寄り添う。
日中のあのけだるくまとわりつく暑さに比べたら 少しはましなくらいか。それでも熱帯夜と言われるほどの夜なら 寝苦しくて起き出す気になるのも当たり前か。
薄手のパジャマを着たまま 背中が悶々と暑苦しいベッドから 重い体をうんとこさと上げて ゴロリとテレビの前に横になった。少し部屋の中がクールダウンしている?

テレビをつけていると もう少し暑く感じる。今は何の音も聞こえず、全く音のない世界だ。時折 冷凍庫の氷ができる音だけが やけに甲高くガタガタと聞こえる。

カーテンをそっと開けて 外を見る。外も静かだ。昼に見えるはずの向かいのトタン屋根が月の弱い光を浴びて 鈍く光っている。
静かだ。向かいの家の住民も 階下の住民も上の階の住民も みんなみんな寝入っている。

今 わたしという人間がこの世にたったひとりでいる。

夜。
昼のあの音で溢れている世界は どこに行ったのだろう。
昨日の疲れが 重く肩にのしかかる。一日の疲れが 次の日やその次の日までも取れなくなってから久しい。若さとは もう関係ない時代に入ったなと思う。
無理ができない体、その体と仲良くしながら 日々を過ごす。たまに無理したくなることも出てくるが、そんなときは 充実感を味わえるから良しとしよう。

夜です。
なんという静けさなのだろう。
キーボードを打つ柔らかい音だけが耳に残る 今夜は眠りたいけど 眠るのが惜しいような そのくらい静かな夜です。