心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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やってみたいこと

2012年08月05日 | ほんのすこし
最近 お知り合いになれた方 Hさん。
先日 しばらくお話をする機会がありました。その方のお話の中で「代読」という言葉が出てきました。ネットで調べてみたら、代読と言う言葉は確かにあるようです。でも Hさんがやりたい代読とはニュアンスが違っているような気がしました。
Hさんがやりたいのは お年寄りとか 活字を読むのが大変になってきた方に聞きたい本とかを読んであげる仕事だそうです。
この町にも 広報とかを読みあげテープにおこして 目の不自由な方などに提供しているサークルがありますが、それとはまた違う感じです。
1対1で 対面して読む そういう感じでした。
以前 病室で読んであげたときに とても喜ばれて そのときの感動が忘れられないようでした。

その話を聞き、多くの人の前で朗読をすることもやってみたいことですが、1対1で その人だけにその人が聞きたいものを読む ということもまた やってみたいことだなぁと思いました。具体的にどんなふうにするのか?まではまだ考え付かないのですが、たとえば 老人ホームとか依頼があれば行って 読む、そんな感じかなと。

それともう一つは 天声人語を読む あるいは 新聞掲載の文章やネットで見つけたお話を読むということ。これは自分が読んで人に勧めたい文章(内容)を紹介するということです。ワンディシェフの店の「ぬくだまる」という時間があるのですが、その時間を利用して 来店してくださった方に文章を紹介することも可能かなと考えています。まだ これも頭の中で考えているだけですが・・・(笑)

頭の中で考えていることを実現に導くことは わたしにはなかなかないことです。いつもあれやこれやと考えてはいるのですが、頭の中で終わっていることが多いのです。どれもできない部分に目がいって やる前から諦めていることだらけです。でも こうしてやってみたいことが出てくるということは 自分にとって良い傾向かなと思います。

昨日 母のところで自殺やいじめについて話していました。秋田県が全国ワースト1の自殺率だということ、それがずっと何年も続いているということから始まって、自分たちの今を振り返ることに話が進みました。
今まで ほんとに色々なことがあったよねぇ~。大変なこともたくさんあったよねぇ~。
でも そのときは大変で 眠れないときが続いてても どうにかこうにか前に進んで 今こうして暮らしているよねぇ~
人生は 時間とともになんとかなるもんだねぇ~
なんとかなる って思えば、何か変化が起きて 解決したり、しあわせだなと思えることをどんな小さなことでも見つけて毎日を暮らしていけば いつのまにかここまで生きてこれるんだねぇ~

延々と ふたりの今が語られ、今だって大変なことは数えればあるのだけど、生きていればこその喜びがそれ以上にあるということに結論が。
亡くなった父が「人間 生きていればこそ人間だ。死んでしまったらお終いだよ。」と何度も病室で話していたことを 思いだします。辛い病気との闘い 日々衰えていく体を見ながら どんな気持ちでその言葉を発していたのだろうと思うと、胸がつまる思いがします。
もっと生きたいと願っても だめなときもあります。でもまだまだ生きていけるのに 自分で自分の人生に終止符を打とうとする人もいます。

話は違いますが、朝日新聞の投稿欄に「勇気をくれた日傘のおばさん」というお話がありました。大学生の江口知花さんが将来のこととかで悩んでいたときバス停で話しかけられたそうです。隣にいたおばさんが「バス遅いわね。暑いでしょ?一緒にはいりましょう」と日傘にいてくれ「私の子どもはね、今、入院しているの。あなたはまだ若いんだから、たくさん遊びなさい。元気があれば大丈夫よ」と。そしてバスの中からガッツポーズをして元気をくれたそうです。娘さんは その何気ない優しさに救われたといいます。そして今度は自分が他の人に優しさを分けてあげることができるよう一生懸命生きていくと思えるようになっています。

きっとその娘さんの辛さが体全体に滲みでていたのでしょうね。そう感じても優しく声をかけることのできる人はそんなにたくさんいません。日傘のおばさんのような人がたくさんいれば 生きやすい世界になるだろうなと感じた次第。見知らぬ人に声をかけることは案外勇気がいります。わたしがその場にいたら・・・声をかけることができただろうか?

こういう小さなお話を見つけて 紹介していけたらなあと思っています。