わたしとあなたと空と海

あなたが空を見ているとき
わたしは海を見ていた
見ているものが違うことで
決して相容れないと思っていた

でも　空と海の境界線（はざま）が
遠く離れてみれば　溶けあっていることに
ある日　ふと気付いた

わたしは波で　あなたは凪で
波が揺れ動いたのは　あなたがそよりと動いたから
わたしはわたし　あなたはあなた
なのにふたりは　つかずはなれず
この世界で　わたしはあなたなしでは生きていないことに
ある日　ふと気付いた

その　ある日ふと気づくことが　一体いつなのかは
だれにもわからない
わたしが　あなたという目に見えぬものと
寄り添って生きていることに気付いたのは遅すぎたのだろうか

大丈夫
まだまだ大丈夫
わたしはあなたと共に歩いていると知ったから
わたしはひとりではない
あなたという目に見えない喜びとともに生きている
この永遠に近い空と海に囲まれて
青い地球（ほし）に生まれて・・・

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海　行ってないなぁ・・・もう何年も。マウス画だけでも海を。
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