心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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一部分を切り取る

2013年03月23日 | ほんのすこし
アクリル画の一部を切り取って。

「一部を切り取る」わたしの一部を切り取るとどうなるのか・・・わたしというものの中に潜む危なげなものを無防備にさらけ出す行為なのか・・・
わたしが見ているこの現実も ある意味 一部なのだ。わたしが見るその角度によって 見えるものが違う。別の人間が見れば わたしとは違うものが見えるかもしれない。
人間を見るときも わたしはその人のすべてを見ているわけではない。その人の一部を見ていて 全体だと錯覚し判断しているにすぎない。後日 ひょんなところでその人の別の面を発見することもある。自分が判断した「その人はこういう人に違いない」という思いこみは 完全に一部分にすぎなかったことに気が付く。一部分は一部分であって 全体ではないのだということ、しばしばわたしはそのことを忘れ、些細なことで人を判断し決定づけてしまっていることがある。

たぶん わたしは知っているのだ。自分が一部分で判断し決めつけている人間が今も心の中にいるということを。その縛り付け凝り固まった思いが その人間に近づくことに足踏みしているのだということも。

いつか この雪が溶け出す頃のように ココロの中にある氷もかすかに溶け出すのだろう。いや もうすでにそれは始まっているのかもしれない。わたしが相変わらず惰性に生きているときに 向こうはかなり前に進んでいるのだろう。人生を歩むというのは 誰と知り合えるか どんな言葉に出会うかということに尽きる気がする。
自分を解放するために 今 為すべきことは何か。
今まで 決めつけてきた一部分を全体とすることをやめ たくさんの一部分を探すことだ。その人間のたくさんの一部分を探すためには その人間に近づかなくてはならない・・・