帰り際に「今、盛りだから切って持って行けば」と、沢山咲いている中からお勧めのエビネをよこした母。二本でいいから、と言って急いで部屋に戻り、窓辺に飾っていた花瓶に挿した。
母の台所にはすでに裏庭から切ってきたエビネが挿してあった。
白より黄色の方が綺麗なんだけどね、今年は無理かもしれないなあ、と残念そうな顔をしていた。昨年あちこち移動させたので、すねてしまったかもしれないねと。
時々、母はわたしに庭の花を持っていけと言う。もう散ってしまうから綺麗なうちにと。綺麗なうちに飾ってあげたら、と思うのだろう。わたしはと言えば、言われるまで切るつもりはサラサラなく、いつも声かけされてから。もしかしたら母はわたしが「あの花綺麗だから持って行ってもいい?」と言われるのを密かに待っているのかもしれない。
それでも帰り際になると、すっかり庭の花のことなど忘れてしまい、急いで母の元から帰ってしまう。
花一輪さえも母の気持ちがあるようで、なんだか和んでくる。部屋に花があるだけでなんだか気持ちよい。
きっとその気分を味わってもらいたかったんだろうな。
そんなに急いで戻らなくても・・・と言いたいのを我慢しているのかも。
そういえばこの頃、叔母がいることをいいことにサッサと帰っていた気がする。反省・・・
母の台所にはすでに裏庭から切ってきたエビネが挿してあった。
白より黄色の方が綺麗なんだけどね、今年は無理かもしれないなあ、と残念そうな顔をしていた。昨年あちこち移動させたので、すねてしまったかもしれないねと。
時々、母はわたしに庭の花を持っていけと言う。もう散ってしまうから綺麗なうちにと。綺麗なうちに飾ってあげたら、と思うのだろう。わたしはと言えば、言われるまで切るつもりはサラサラなく、いつも声かけされてから。もしかしたら母はわたしが「あの花綺麗だから持って行ってもいい?」と言われるのを密かに待っているのかもしれない。
それでも帰り際になると、すっかり庭の花のことなど忘れてしまい、急いで母の元から帰ってしまう。
花一輪さえも母の気持ちがあるようで、なんだか和んでくる。部屋に花があるだけでなんだか気持ちよい。
きっとその気分を味わってもらいたかったんだろうな。
そんなに急いで戻らなくても・・・と言いたいのを我慢しているのかも。
そういえばこの頃、叔母がいることをいいことにサッサと帰っていた気がする。反省・・・