心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
マウス画・絵及び文章の著作権は このブログ作者(けい)にあります。

青の世界で

2021年05月12日 | 朝のことば&つぶやき
※※※

好きな色は? と聞かれたら
青、と答えるかな
でも、青は似合わない気がしている
ベージュや焦げ茶、それがわたし

でも
本音は
青が好き
深い色の青が好き

だから
着こなせない青を
ただただキャンバスに塗り込める
その青の下には白があって、漆喰のような白があって
重ねる二つの色が
どこか悲しくもあり
嬉しくもあり

あぁ、わたしの世界はどこか狭くて
それでいてどこか遠い
青の世界は
たどり着きたくても
手が届かない
永遠との追いかけっこ

だから
いつも
いとおしい
青が好き

※※※

母が言った
自己満足でいいんだよ、と
嬉しかった

「今ね、こんな風にしてね、描いてみてるんだ」

「お前の好きなことがあれば、それでいいんだよ」

なんだか、ホッとした

※※※


嫁に?

2021年05月12日 | 母のこと
町内から届いたものを居間で読んでいた。
母はソファに横になってテレビを見ている。わたしはその前の一人がけ椅子に深く腰掛けながら、配布物に目をとおしている。
この時期になると、決算や予算、今後の取り組みについての内容だ。そして、毎回、定期総会への出席の有無についても書かれている。

出席出来ない時は、委任状とその他に今回はふたつの書面に書き込みをしなくてはならないようだ。

「母さん、ここ〇班だっけ? 」
「そうだよ」

「母さん、世帯主には今度はわたしの名前書くんだっけ?」

「そうだよ。お前のところに嫁に来た・・・」
「え!?・・・母さん、嫁に来たのか?」

母のその言葉にわたしが反応すると、言った本人も気づいたのか、ふたりで
「嫁にきた~」と言って笑い転げてしまった。

頭の後ろでは新沼謙治の『嫁に来ないか』がリフレイン♪

今日も楽しい我が家である♪

※※※

昨年、わたしは、母が住んでいた家の向かいに家を建て、そこに母とふたりで住んでいる。母が住んでいた家は空地に。母にすれば、わたしの家に嫁に来たという感じがあって、ついその気持ちが言葉になって出てきたのだろう。

※※※





暗号か?

2021年05月12日 | 母のこと
昨夜、テレビを見ていて興味が湧いた企業があったので、忘れないうちにと思い、メモ用紙に書いて、食卓の上に置いておいた。今日、ネットで調べてみようと思ったのだ。

「SUMCO」

読み方は忘れてしまったが、確かこういうスペルだったように思う。

そのままベッドに行って眠った。

朝ごはんの支度をしようとキッチンに立った。まだ母が目覚めないので、静かに静かに・・・
お味噌汁が出来上がった頃に、母が起き出した。身支度の手伝いをすると、トイレに。
わたしが食卓にあったメモを見ていると、トイレから出た母が
「それ、なんだったんだ?」という。
「ん? これ? 後でネットで調べようと思って」と答えると
「なんだぁ、夜中に起きてそれを見つけて、なんだこれ? 暗号か? と思って、しばらく考えていたよ」
「えっ? それで眠れなくなったとか?」
「いや、考えても全然わからなかったから、諦めた」

てか、これ暗号なんかじゃないし。
同じ家にいて、わざわざ暗号書くか?

夜中に母がメモを手にして、首をかしげている様子を想像してみた。
きっと想像の域を越えたものに見えたのだろうな。
どう見たって「SUMCO」、何がなんだかさっぱり考えつかなかっただろうね。
もしかして、娘は自分に内緒のことをやっているんじゃないかとか、考えたのかしら・・・想像たくましい母のことだから、それも考えられるなあ・・・

暗号、わかりやすいものを今夜はおいておこうかしら♪