西部劇はどれも名曲揃いだ。
その曲を聴けばすぐに作品が
思い浮かぶ。
そして、本当に名曲揃い。
そうした西部劇の中でも、私
が抜群の曲と感じているのが、
1958年の「大いなる西部」の
テーマ曲だ。
楽曲としても曲調の展開として
も素晴らしい。
また、この心広い主人公の作品
に曲がぴったりなのだ。
物語としては、東部の都会から
西部のテキサスに結婚の為に
やって来た青年が、俺様ルール
の野蛮な西部の土地柄で苦労し
尽くすという物語。
やがて、テキサスの我儘な牧場
主の娘の婚約者ではなく、本当
に人の愛を知る、というお話。
西部劇だが、派手なアクション
映画ではなく、人間社会ドラマ
だ。
開拓時代の西部の特にテキサス
は土地は広いが人の心が果てし
なく狭く野蛮だ。俺様が法律、
という土地柄と人柄。
そして、それは暴力で他者を
屈服させる事を正義とする土
地でもあった。
主人公はそうした土地にやって
来て、心底苦労しながらも生
きて行こうとする。
ただし、テキサンたちとは最後
まで打ち解ける事はなかった。
しかし、そんな土地にも聖なる
心を持つ女性もたった一人だけ
いたのだった。