渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

真剣刀法 抜刀斬りと納刀

2023年06月16日 | open



抜剣斬術の居相剣法。
斬撃法と納刀法の二種。
納刀は両者で別種。
抜き打ちのやり方も白道着と
黒道着では変えている。
分かる人は判る。
それは刀法を解っているから。
左手の使い方はどちらも同じ。
刀は左手で抜き、左手で納める。
そして、前に進んで、位置決め
してから止まって足を止めた
そのままで刀を構えてからただ
刀を振って腕力だけで斬る剣法
などはこの世に無い。
それは剣法ではない。
剣術、抜刀術は体術であり、動
きの中で斬る。
普段の剣術や抜刀術と乖離した
足止め据物切りをいくら稽古し
ても、剣法にはならないので、
意味は無い。別物だ。
普段通りの居相抜刀術のまま
抜剣斬術を稽古せずば、刀法
の稽古にならない。
畳表が切断できたかできないか
のウルトラ超底レベルの視点
を捨て去らないと剣法は成立
しない。
斬撃は身体操作で斬る。
それが抜刀真剣刀法。
たかだか畳表が切断できたか
できないかよりも、身体が指先
に至るまで目的通りに操作でき
て剣を使えたかどうかが一番
大切。
切り稽古とは、それを確認する
試斬であり、自分の有様を確か
める為に存在する。
畳表の切断のみなどは、小学生
の女の子でさえできる。
斬撃刀法稽古の目的は何かを
見失ってはならない。
目を曇らせぬように。
斬撃刀法を稽古する人たちは、
目標と目的を真っ直ぐに見据
えよう。
抜き付けの前に目付けあり。
目付けの前に心の見定めあり。


この記事についてブログを書く
« 快調巨人 | トップ | シャドーソードオペレーショ... »