昼からは南禅寺へ。この寺は町のたたずまいにとけこんでいて、禅寺ながら拒絶感がありません。さて南禅寺といえば三門です。孫は石川五右衛門の名は知っていましたが、歌舞伎の話にはピンとこないようでした。観光バスのガイドさんなら名場面を上手に説明するのでしょう。方丈は拝観せずに水路閣へ行きます。
水路閣は映画やドラマの撮影によく使われています。百数十年の年月を経た赤煉瓦の構築物は古寂びて、いまでは伽藍の一部であるかのようです。上にのぼり疏水を見学しました。
南禅寺から清水寺へはタクシーです。町中を通らずに早く清水へ行く道があると運転手が言うのでまかせました。南禅寺を出てから清水寺の裏山の道を走って着いたのは、清水の舞台から正面に見える子安塔の近くです。参拝順路の中ほどになります。確かに時間の節約にはなりましたが、本堂へ行くには人の流れに逆らって歩きますし、名所の音羽の滝とは逆方向になるので不便です。やはり清水坂を上ってから普通に歩いたほうがよかった。
清水の舞台から絶景を観賞したあと、靴を脱いで本堂に上がりお参りしました。写真の右端に見えている特大のリンを、一抱えもあるリン棒で打ち鳴らして合掌します。リンにはこの辺りを打つようにと白線が引かれています。重いと言いながら孫が打ったら、チーンではなくゴンという音がしました。
拝観順路とは逆に、本堂から仁王門へ出て来ました。普通はここから本堂へ行きます。下の2枚はふり返って撮ったものです。
清水坂は以前の賑わいが戻ってきていました。角の店で母親へ土産の唐辛子を買った後、小さな店で小休止です。ペット入りの抹茶の飲み物と八つ橋のシュークリームを口にして、美味しいと満足そうでした。孫は和菓子が好物なのです。
私の修学旅行の時は、この坂の店で昼食をとりました。当時はバスを十数台も連ねて大集団の旅行です。2階にあがり長テーブルで一堂に食事をしました。1階は土産物屋だったような記憶があります。メニューは福神漬けが付いたカレーライス一皿でした。
産寧坂から二年坂へと下っていきます。この後、ねねの道、丸山公園から八坂神社、四条通へとぶらぶら歩きながら帰途につきました。
陽が落ちる頃、木屋町あたりへと繰り出しました。たくさんの店が蝟集する飲食街ですが、居酒屋系や料亭系ばかりで、中学生を連れて入れるような店がありません。ちょっと考えが甘かったようです。ようやく中華料理店を見つけ、ここで食事をすることにしました。店内はグループが多く、私は孫を相手に一人ささやかにジョッキで乾杯です。
高瀬川の桜は満開でした。ここは鴎外の短編小説「高瀬舟」の舞台。時はあたかも桜咲く春の夜の物語です。その情景を思い浮かべながら、木屋町をあとにして早々にホテルへ引きあげました。
今日はよく歩きました。脚に不安はないのですが、腰に痛みがきて気になります。明日は旅行の最終日。奈良に行くので、早めにホテルをチェックアウトします。
私もまた行きたいです
お孫さんはおじいさまと旅が出来て
良い思い出になりますね・・
人出が多いようですね?
水路かくも昨年、上に上がり歩きました
京都は思い出に浸られたことと思います。
人出は思ったより多かったです。
タクシーの運転手に聞いたらコロナ前と変わらないと言っていました。
ただ外国人の姿が見えないだけ、人の数が減ったようです。