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彼等が少年柔道時代、試合に敗れた時等に、
コツコツ頑張ってれば、いつか花が咲く時がくる。
と言葉をかけてきましたが、元々、綺麗事が好きではない自分としては、このように何の確証のない言葉をかけるのは常に違和感がありました。
本当に頑張ってれば必ず咲くのか?
無責任なことを言ってないか?
という疑問。
試合に敗れ涙する選手達を目の当たりにし、新たな一歩を踏み出して貰いたいという思いでかける言葉はありますが、現実的にはそんな甘い話ではないですからね。
ただ、長らく我が子の指導をしていく中で、我が子以外の選手も全国に出させてやりたい。
いや、我が子以外の選手を全国に連れて行ってなんぼと思うようになりました。
どこの道場でも比較的、指導者の子供がチームの主力を担っていることが散見されますが、そうではなく、我々のような人間に任せてくれている親御さんの子供に日の目を見せてやりたいという気持ちがあります。
これまで、大悟、大晟、祥万が中学の県大会で優勝しましたが、全て指導者の子供。
なので、指導者の子供ではない選手が中学の県大会で優勝したのは初めてのことだったので、本当に嬉しかった。
優勝の裏にはやはり親御さんの協力、我慢、努力があったからとしか言いようがない。
途中で、うちの子なんて・・と諦めることなく、
いつかきっと・・という気持ちを持ち続けた。
いくら幼い時に才能があっても、いくら強かろうとも、親が協力、努力を怠ると、蕾の段階で枯れてしまうことがある。
なので、それを証明してくれてありがたかったし、選手と親御さんには、心からおめでとうございますと言いたい。
また、選手達にはこれまで送り迎えしてくれた人間、応援してくれる人間がいたからこそ今があるのだと伝えたい。
そんな親がいたおかげで今がある、そんな環境があったからこそ優勝出来たんだと思えるような人間になって欲しい。
本番は来年の夏ですが、柔道も人間も一回り大きくなって勝負に挑んで欲しいですね。