こういう、メロディとコードだけが書いてある楽譜を、リードシート(lead sheet)といいます。
ジャズの曲は、基本的にこのようなリードシート形式で知られておりまして、メロディとコード以外の音は、
いつ、どのようなボイシングで弾くのか、というような要素は、演奏者に任されています。
歌謡曲の歌本なども、主にこういった記譜法ですね。
ピアノでも、ギターでも、ベースでもドラムでも、皆で、この譜面だけで演奏できるも大きな特徴です。
(クラシック音楽では、各パート、それぞれに、独自の譜面を用意する必要があります)
僕たちがライブで使用するのは、ここから、さらにメロディも書いていないものになります。
いわゆるコード譜、というものです。
メロディは、ボーカリストが歌いますが、それは耳で聞きながら、僕たち演奏者は、コードだけを見ながら、適していると思われる演奏をしていくのです。
時には、コードを元に、ソロを取ったり(ソロを弾いたり、という意味です)、コード譜にない、前奏や間奏、後奏などをつけ足したりします。
コードネームと、その連なりには、沢山の情報があります。
読み解き方は、基本的にはシンプルなものですが、脳内でアレンジして演奏するのが普通になってきますと、
結局、出てくる音は人によってまったく違ってくるのです。
そして、それが面白いのです。
曲は決まっていますが、あとは、自由なのです。
これが、楽しくて、楽しくて、やめられないのです。
時には、メロディすらも、フェイク(元のメロディを念頭におきつつも、ちょっと変えたりして歌うこと)が行われたりしますと、
もう、どんどん、発展していくのです。
際限なく、その場で、音楽を創ることが、できるのです。
音楽って、素晴らしいです。
こんなに楽しい事、やらない手はないですよ、本当に。
ではー。