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おかげさまで、本日、今年も息子が、元気に誕生日を迎えることができました。
本当に、ありがたいことです。ありがとうございます。
ただ今日は、大変な台風が目前に迫った、落ち着かない日でございます。
皆さまに置かれましても、こんな日にのんきなブログを読む気にもなれないのではないかと思ったりもしますが、
といって今日という日も、二度とないものですから、失礼して少しだけ。
小学二年生。いっぱしの口もきくようになりましたが、でもまだまだ、人生ようやく8年目。
コナンと、しんちゃんが大好きで、昨年のクリスマスにサンタさんからもらったドラえもんのぬいぐるみ(座高だと息子より大きい巨大なのが(笑))が一番の仲良し。
その大好きなドラちゃんと並んで、ドラ焼きを分け合いながら(笑)、一緒にテレビで、ドラえもんを見ている時は、本当に幸せそうです。
「ねえねえ」と話しかけても、「今、どらとどら観てるの」と、まず聞いてくれません(笑)。
でも、息抜きも必要なんですよね。
学校も毎日新しいことの連続で大変だし、宿題も多いし、ピアノの練習もしなきゃだし(お願いします(笑))。
本当はもっともっと、ゆっくりさせてあげたい。のんびり、過ごさせてあげたいのです。
僕たちが子どもの頃って、もっと時間がたっぷりあったような・・・同じ24時間のはずなんだけどな、と、なんだか、不思議な気がします。
でも、そんな中でも、子どもながらに、ちゃんと自分を見、自分を持ち、自分の考え方を見つけてくれているように思います。
多くの親御さんたちもきっとそうであるように、うちも、子どもから学ぶこと、気付かされることが、めちゃめちゃ多いです。
先日、ソラマメを食べながら、
「はい。どっちのてーに入ってるか?」
をやりました。「当たったら食べていいよ」というゲームにして。
子どもは、素直ですから、時々、わざと手を膨らませた方を「こっち」なんて指さして、
空の手を開けると「・・・(^^;)」と恥ずかしそうにしたりして。
それでも「もう一回!もう一回」とせがむものですから、
何度かやっているうちに、片手に入れたフリをして、実はどちらにも入っていない、というのをやりました。
よく、やりましたよね。「こっち?」「ちがーう」「じゃあ、こっち?」「こっちも、空っぽ!」
両手を開けて、どっちにも入ってなくて「あれっ!なんで!だまされたー!」みたいなの。
そんなことをしているうちに。
「パパ、こんどはボクがやってみたい」
っていうので、
ソラマメを渡したら、「えっと」と、自分の後ろに手を回して、もぞもぞと。
そして、両手を出して「どっちのてーにはいってるか?」というので、
何とは無しに、こっちと、片方の手を指さしました。
すると、「ほんと?」というので、(あ、当てちゃったかな)と思い、
「あ、じゃあ、こっちかな(笑)」と逆を指さしました。
「パパ、はっずれー!」と笑いたいのだと、そう思ったのですが。
「はいっ」
と、息子があけた両手には、どちらにもソラマメがのっていました。
そして、「はい、どうぞ」と、僕に片方の手のソラマメをくれたのです。
そして、もう片方のソラマメを、「はい、ママ」と、向かいに座っていた妻に渡したのです。
「ありがとう」とソラマメを口に放りこみながら、僕は、妻と思わず顔を見合わせてしまいました。
すると息子は、
「はい、もう一回!もう一回やりたい」
というのです。
そして、またこっそりと、ソラマメを二つ、手に取ったのです。
そして、
「どっちのてーにはいってるか?」
「ねえねえ、それだと、両方とも当たりになっちゃうけど」
というと、
「いいじゃん、当たった方が。だってソラマメ食べたいでしょ?」
これは、僕には、おそらく妻にも、無かった発想でした。
両方に当たりを入れる。
相手がどっちを選んでも当たりにしてあげる。
親ながら、なんだか「50年間、相手に外させることしか考えておりませんでした。すみませんでした」という気持ちになりましたよ(笑)。
このエピソードは、結構象徴的だなあ、と妻ともよく話します。
息子は、万事こんな感じの子なのです。
蟻一匹殺せない、という例え話がありますが、これも当てはまりまして、
一緒にバスを待っていた時、突然「アーッ!!!」と叫ぶので、何事かと思ったら「パパ、今、アリ、踏んじゃったー!」と叫び「かわいそうじゃないか・・・」と泣いたこともありました。おかげで、最近は僕もとても注意するようになりました。
足にとまった蚊ですらも、パチンと叩かずに、「死んじゃかわいそうだから」と斜めにシュッと、逃がすようにするのです。
・・・家の中の場合、残念ながらその後、その蚊は僕か妻に〇される運命にあるのですが・・・だって、ねえ。
でも、こういう感じですので「〇しなさい」とは教えられないですよね。
誰に似たのかな、と妻とも話しますが、そして、どんな大人になるのかな、と本当に思います。
できることなら、ずっと見ていたいものです。
穏やかに、でも、それなりに、きっとたくましく育っていってくれるであろう、最愛の息子の姿を。
11月には、また一緒にピアノの発表会に出ます。
今夜は、久しぶりにゆっくり、一緒にピアノを弾きました。
「あ、もう9時過ぎたよ。遅くなっちゃったよ。もう寝ないと」
と言いましたら、
「・・・でも、もっとピアノ弾きたいなあ」
というので、
「いいよ(笑)」
と。
ほかの理由だったら、問答無用でベッドに連行なのですが、こればかりはねえ(笑)。
お陰様で、楽しいひと時でございました。
きっとね、僕には弾けないような、思いもつかないような、優しいピアノを弾いてくれる人になるのではないかな、と、ひそかに・・・。
親バカとしましては、7歳の夏、小さな両手に握られたソラマメのことは、きっと一生忘れられませんので。
ではー。