よく訊かれる事なのですが、ハモンドオルガンの左端にある黒い鍵盤は、音を出す通常の鍵盤ではなく、
ドローバーのセッティングを記憶させておくスイッチで、これが白黒反転した鍵盤としてついているのです。
このアイデア、なかなかに洒落ていますよねえ。
ただ、ジャズのプレイヤーはこれを切り替えながら演奏することがとても多いのですが、
僕たちロック系のキーボーディストにはこのスイッチがなかなかのくせ者でして(笑)、
これはグリッサンドを多用するからなのですが、その時にスイッチを押してしまうのですね。
そうすると、予期せぬタイミングで音が変わってしまいまうのです。
最悪の場合、黒鍵盤が二つ押しになってしまって、鳴りっぱなしのノイジーなサウンドになってしまったり、
左端のキャンセルを押してしまうと、今度は音が一切鳴らない、という事もあります。
グリスの後ですからね、大抵盛り上がったタイミングなのですが、そこで無音・・・というね。
ということで、ドローバー左側のセットを選択する「B」鍵盤と、二つ押しをさせないためのキャンセル鍵盤を、ガムテープなどで留めるのですが、
僕は、ローディさんに工夫してもらって、金属製のL字バーで留めています。
それでもこのバネが結構強くて、ガムテープで留めた金属のバーを・・・持ち上げてくるんですよ。
タンポポか!というね。
ではー。