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本日、2017年10月11日。
お陰様で、大好きな、大好きな息子が、元気に六歳の誕生日を迎えることができました。
本当に、感謝です。どうもありがとうございます
。
生まれたとき、一歳、二歳、三歳、四歳、五歳。
本当に、月日の経つのは、そして、子どもの成長というのは、早いものですね。
よく、色々な人に「あっという間に大きくなるわよー」などと言われましたが、いやはや、本当ですね。
まだ、記憶の中では、つい先日。
忘れもしない、「田園~結界」ツアーの神戸でのライブ当日、
そろそろリハーサルが始まるよ、という時に産まれた子が、もう、来年の春には小学生になるのです。
玉置さんが、
「今日のライブが終わったら、一日空くから、帰って会っておいでよ」
と、真っ先に、お祝いを包んで下さいました。
そして、
「今日のライブで、言っていい(笑)?」
と。
あの子が、祖父母に買ってもらったばかりの、ピカピカのランドセルを背負って、「ここにご本を入れるんだね!よいしょ」とか、やってるんです。
先日、髪の毛切ってあげてると・・・実は、息子の髪の毛は、生まれてからこのかた、僕がずっと切っているのです。僕がやりたいので、本人が嫌だというまでは切ってあげようと思っています(笑)、前は、ただじっとしていたのに、
「ここが長くて目に入るからさ。あ、ってことは、ようするにさ、ここをもうちょっと切ればいいんじゃない?」
なんて、たぶん覚えたばかりだと思うのですが、こんな、一丁前なことを言うのです。
「なになに、ようするに、なんだって(笑)?」
「え?(笑)」
色々な言葉を、覚えては使うようになりました。
もう、成長が嬉しいというよりも、・・・ただただ面白くて、可愛くて、泣けてくるのですよ(笑)。
(・・・肝心なカットは、最近、ちょっと慎重にやっていたので、結構上手になってきていたのですが(自画自賛)、こないだは、・・・ちょっと少年アシベみたいにしちゃってごめんよ。)
でも、まだ、急いで数を数えると、
「いち、に、ちゃん、ち、ご、ろく、ちち、はち、きゅ、じゅー!」
僕は、もう、本当にこのくらいのままでいいんですけど、まあ、小学校行くようになったら、「さん、し!しち!」とかって、直ってしまうのでしょうねえ。
あー、ほんと、寂しいです(笑)。
今年の春から、ピアノ教室に通わせています。町の、普通の教室です。
とにかく、好きになってくれたら、嫌いにならないでいてくれたら、それでいいと思っていますし、
別にプロになって欲しいなんて、思っているわけではありません。
ただ、ピアノは、やっぱりすっごく楽しいものだから、遊びの一環としてでいいので、できれば親しんでほしいなー、とは思っています。
7月の終わりに、初めての発表会に参加することになりました。
初めてですし、連弾でいいですよ、とのことだったので、僕が「一緒にやろうか」と言って、練習を始めました。
曲は、5月くらいに、好きな曲を選ばせて曲を決めたのですが、メロディがハネるリズムの曲だったので、歌うのはいいけど、弾くには難しいかなあ、と思ったのですが、
案の定、なかなかうまく弾けないところがあって、でも、本人が好きな曲が一番ですから、しばらくお任せしていたのです。
僕も、6月一杯くらいまで、結構なスケジュールでしたので、なかなか一緒にも練習もしてあげられず。
そのうち、7月に入った頃だったと思いますが、いよいよ僕もマズイと思いまして(・・・僕も弾くので(笑))、
Cubaseを使って、アレンジした練習用のバックトラックを作ってあげたのです。
せっかくハネたリズムなのだし、と、二番からは、譜面から離れて、ジャズ風のランニングベースを入れたり、最後には、グリッサンドで派手に終わるような見本を作ってあげて、
「パパがいないときは、これに合わせて練習してね」と渡してあげたら、これが結構成功しまして(笑)。
ただ、教室の先生がそれを聴いて「あらあら、では、発表会の練習は、もう、お父様にお任せしちゃいましょう(笑)」になってしまって、
それからは、一緒に食べられる朝ご飯の時などは、食後に1~2回だけとかずつですが、一緒に練習する時間を作りました。
でも、やっぱり「あれ?」とかなってしまうこともあって、これが本番の前日まであったのです。
上手くいくこともあるけど、「あれ?」ってなってしまうこともある。
もうこれは、僕たち大人にだってあるわけで(笑)、ですので、もう最後は信用して。
あとは、
「音楽はリズムが大切だからさ、もしも、途中で分からなくなっちゃっても、パパは止まれないんだよ。
だから、また、分かるところから、弾いてね。とにかく、最後まであきらめないで弾けばそれでいいんだからね」
そう言いながら、・・・実は緊張しているのは、完全に、僕だったのでした(笑)。
そして迎えた、本番。
いわゆる”ピアノの発表会”
しんとした会場。あれは誰だって、緊張しますよね。
実は前日の夜から、練習していたことがありました。
「ステージに出たら、まず笑顔でお客さんを見よう。そして、笑顔で大きく手を振っちゃおう!演奏が終わったあとも、お辞儀をしたら、笑顔で手を振って帰ろう!」
これを、なんども練習しました。
そして、僕たちの前は、先生と、小さな生徒さんたちの連弾の演奏。
皆、おごそかに、やっておりました。
笑顔なんて、どの子にも、ないのですよ。
「大丈夫?ちゃんと弾けるかな?」
こんなことを小声で確認しているのが聞こえてきたりして、もう、僕が緊張しますって(笑)。
なので僕は、息子に耳打ちして「とにかく、出て行ったら、笑顔で。それから、ゆっくり、大きく手振っていいからね!」
胸の前で、小さく手を振って「こう?」と確認するので
「ううん。もっともっと大きく。やろう!ほら、こうやって、肩からに手を挙げてさ、万歳するみたいにやっちゃおう」
すると目の前にいた先生が
「あら、本当にそんなことしちゃったらどうしましょう(笑)」
って言ったのです。
僕は、小声で「・・・やっちゃえ。」
笑顔でうなずく、息子。
アナウンスが流れ、僕たちの番。
ええ、やってくれましたとも。
ニッコニコの笑顔を客席に向けながら、大きく手を振りながら、出て行きました(笑)。
ゆっくり椅子を合わせて、息子の顔を見ると、ニコニコして、天井の照明を見ていました。
「よし、いくよ!いい?」
息子が頷くのを待って
「よし、ワン、ツー!ワン、ツー、スリー、フォー!」
僕が伴奏をはじめたというのに、息子は、
・・・また客席の方を見て、ニコニコ笑顔を振りまいたのでした(笑)。
実はやはり僕が緊張していたのか(笑)、すこしテンポが速かったのですが、しかし息子は、
見事に、完璧に、というか、楽しそうに弾ききったのです。
しかも、練習でも見た事がないくらいの、ノリノリさで。
最後は、僕が低音で伸ばしている間に、椅子からちょこんと降りて、両手で、何度も教えた通りの力いっぱいのグリッサンド(両手でパームグリッサンドをする5歳児はいないでしょう・・・)。
そして、「せーの!」で呼吸を合わせて、「ダンッ!!」
いやはや、僕が感動しちゃいましたよ。
お辞儀をして、帰るときも、また息子は、ニコニコと満面の笑顔で客席に手を振ったまま、ステージ袖に引っ込みました。
心配していた先生も、
「素晴らしかったです。また是非来年も!お二人で出て下さい!」
喜んで下さいました。
「来年は、一人立ちでいいのでは」
というと、
「お二人でも、是非」
と言って下さったので、来年はー・・・、
課題がどんな曲になるかはさておき、ブルースアレンジでもして、練習させてみようかなー、なんて(笑)。
そして、先日。
玉置さんの、本ツアーのライブに連れて行きました。
ライブというもので言えば、椎名へきるちゃんのマンスリーライブは2年間、一度風邪を引いてしまったことがあった以外は、皆勤賞で見ておりますし、JILLEちゃんのライブ、TAKUROさんのライブ、バナナフリッターズさんなど、見せられるものは見せてきたのですが、
玉置さんのライブを観た後の息子に、こんな変化が起きたのです。
ライブそのものは、じっと見ていた(ような)のですが、その帰り道。
ある瞬間から、笑いが止まらなくなってしまったのです。
ゲラゲラ、ゲラゲラと、延々と、まるで、最高にご機嫌なお酒でも飲んだかのような、
もう、なんども咳き込みながら、そして涙を流しながら、それでも笑い続けたのです。
それが、20分以上、続いたでしょうか。
よく笑う子ではありますが、
僕たち夫婦にとっても、このような状態は見た事がないものでした。
そして、その日は、いつもは、夜更かしをしてしまったとしても、さすがに遅くとも22時半くらいには寝落ちするのに、
なんと
「眠れない!」
と何度もリビングに起きて来て、結果、「いいよ、今日はここにいたら」と、
僕が預かると、結果、そのまま深夜1時半くらいまで、ずっとソファで話し続けたのでした。
しかも、なんだか、妙に覚醒したように、しゃきっとした顔で、色々な話をするのです。
玉置さんの歌の凄さを、こういう形で思い知るとは思いませんでしたが、
僕は、この日に、改めて、確信しました。
まさに、小さな子どもだからこそかもしれないのですが、100%、素直に、あの歌の、あのバイブレーションの洗礼を受けたのです。
音楽療法とか、色々言われますが、まさに、そういう、脳波や、あるいは臓器にまで、振動は影響を及ぼすのだと思います。
なんで僕たちが音楽を好きだと思い、心地よいと思い、何度も聞きたくなるのか。
もう、これは単純に、
「気持ちよくなるから」
なのですよ(実に、大ざっぱにいってしまえば)。
息子の、あの止まらない、まさに「愉快!痛快!」としか言いようがない(これは子どもの表現ではありませんが)、延々と続いた笑い声。
あれは、僕は一生忘れないと思います。
・・・と、長くなってしまいました。
そうなんですよね。
毎日、本当に色々なことがあります。
嬉しい事、楽しい事、驚くこと、抱腹絶倒のこと、心配になること、ちょっと考えてしまうこと。
色々です。
これが、365日、仕事や音楽とは別に、山のようにある、というのが、この毎日でございます。
素晴らしい事です。
そして、ありがたいことです。
子どもの成長は、日々、奇蹟の連続を目の当たりにしているかのようです。
朝から晩まで、ケラケラ笑って、ふざけて、イタズラをしたりして走り回って、飛び回っている息子。
僕は、パパは、あまり怒りませんが(笑)、たまに「こらー!もー、いい加減に!」とか言いながらも、
君のことを、
自分がいつ代わりに死んでも良いと思える、かけがえのない、大切な大切な存在だと、
いつでも思っているのです。
(勿論、これは妻も、ママも同じか、・・・僕以上かもしれませんが)。
また一年、無事に、そのとびきりの可愛い笑顔で、毎日を元気に過ごしてくれることを、心から願っています。
・・・最後に、おまけといいますか。
僕が、ここに残しておきたいので。
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2017年7月27日、息子の初めての発表会の、
そして、初めてのステージ共演の(笑)、一枚です。
ではー。