【神子4人のはずが 3人! 八嶋神子の姿見えず】
今年もまた奈良の師走を彩る「春日若宮おん祭」 (12月15~18日)の時季がやってきた。春日大社の摂社若宮神社の例祭で、平安時代の1136年に始まって以来、一度も途切れることなく続く。今年で889回目。祭は例年15日の神子(みこ)の行列「大宿所詣(おおしゅくしょもうで)」 から始まる。
行列は祭に奉仕する神子を輿に乗せ、大宿所(奈良市餅飯殿町)まで送り届けるもの。そこで神子たちは祭の無事執行などを祈願する「御湯立(みゆたて)神事」に参列しお祓いを受ける。
行列の参加者は参集場所のJR 奈良駅前でまず集合写真を撮った。最前列には白の被衣(かずき)をかぶった神子たち。あれ? 神子は4人のはずだけど3人しかいない! おん祭の日程などを記すチラシを再確認。確かに神子は辰市⋅八嶋⋅郷⋅奈良の4人となっている。数人の方に伺った。それによると、どうも今年は八嶋神子(やしまのみこ)が不参加らしい。どんな事情からだろうか。
行列の一行は午後0時45分ごろ、駅前を出発した。行列の到来を告げる太鼓を先頭に三条通りを東へ 。後ろに奈良市観光大使を務める演歌歌手川井聖子さんや 雅楽の奏者たちが続く。
その後に3人の神子。それぞれ輿の上から沿道の観客に笑顔を振りまいていた。神子の列の後ろには小型の御所車が続いた。
行列は三条通りを左に折れてアーケード街の東向商店街の中へ。普段でも人通りの多い商店街は人がひしめき合って大混雑。
3台の輿にはそれぞれ先導する形で「NARA CITYコンシェルジュ」(旧ミス奈良) が1人ずつ付いていた。
行列はその後、幹線道路の登大路を越えて東向北商店街を北上 した。そして奈良女子大学正門そばにある春日大社の境外末社初宮神社の前でUターン。この後 小西さくら通り商店街を南下し、もちいどのセンター街に面した大宿所に向かった。
おん祭最大の呼び物お渡り式は17日正午から。古式装束をまとった総勢約1000人と馬約50 頭が参加、華麗な時代絵巻が繰り広げられる。
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