【頭ぶつけ合う牡鹿、響き渡る太い鳴き声】
「奈良のシカ」として天然記念物に指定されている奈良公園の鹿が秋の発情期を迎えている。鳴き声を上げ牝鹿を誘う牡鹿たち。牡鹿同士が頭を激しくぶつけ合う光景もあちこちで繰り広げられている 。
気性が激しくなるこの時期は突然人に突進することもしばしば。今年は9月に43件もの人身事故があった。昨年の実に2.5倍という。公園の一角に立つのは「あぶない!オス鹿に注意」という看板。英語と中国語でも注意を呼びかけている。
国立奈良博物館の旧館(仏像館)の前で座って鳴き声を上げる鹿がいた。角切りを終えて間もないような牡鹿だった。
その鹿を上から見ると、頭に数箇所血が滲んだ痛々しい傷跡。 頭をぶつけ合った時に負傷したのだろう。
「奈良の鹿愛護会」は角による事故を防ぐため、毎年300頭ほどの角を切っている。ただ、今年はまだ立派な角を生やした鹿の姿も目立つ。角の片方が根元近くから折れた鹿もいた。
下の写真は公園からの帰途での1枚。大通り沿いの側溝で数頭の鹿が固まって一休みしていた。
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