【火縄銃実演、太神楽、南京玉すだれなども】
日本三大山城の一つ高取城の旧城下町、奈良県高取町で23日「たかとり城まつり」が開かれた。今年で36回目。呼び物の時代行列をはじめ火縄銃や殺陣(たて)の実演、太神楽、よさこい踊りなどもあり、石畳の土佐街道やイベント会場の高取児童公園は多くの見物客でにぎわった。
時代行列は午後1時に出発、1時間ほどかけて児童公園まで練り歩いた。先導は和太鼓グループ「鼓城」。これに高取国際高校の生徒による「旗行列」が続いた。その後ろには勇ましい「高取甲冑隊」と「子ども甲冑隊」。
続いて高取町自治会と女子高校生が扮した「姫と家老」。橿原青年会議所の「大名駕籠」には可愛らしい女の子がちょこんと乗っていた。
「奴行列」で息の合った掛け声と所作を披露したのは土佐時代行列保存会のメンバー。その後には高取町福祉協議会の女性陣による「忍者くノ一」、「紀州九度山手作り甲冑真田隊」が続いた。
奈良県立万葉文化館の「万葉びと」の後ろには再び鎧兜姿の「甲援隊」。舞を披露し、「エイ、エイ、オー!」と勝ちどきを上げた。
行列はなおも続く。南都銀行の行員による「江戸両替商」、「大阪城鉄砲隊」、少年野球チーム「高取ホークス」。
そしてトリを務めたのは昨年同様、神戸に本拠を置く「日本南京玉すだれ協会」の女性陣だった。
時代行列に先駆け、児童公園では午前10時から和太鼓を皮切りに多彩な出し物が繰り広げられた。太神楽の豊来家幸輝さんは城まつり初登場。土瓶を口にくわえた棒で自在に操ったり、木製のクワに水を入れたコップを乗せ上下にぐるぐる回したり。巧みな曲芸に、あちこちから「すごい!」という声が飛び交っていた。火縄銃や殺陣の実演、よさこい踊りなどもあった。