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(5)がん治療における視点の違い

図:がん治療における西洋医学と東洋医学の視点の違い。西洋医学は腫瘍細胞をターゲットとするのに対して、東洋医学では生体全体を対象とする。東洋医学的方法論は、西洋医学の手段とは別の次元で働き、お互いに助けあうべき関係にある。

(5)がん治療における視点の違い

【オーダーメイドのがん治療におけ西洋医学と漢方医学の違い】
 最近は、個々の患者さんの状況に応じた「オーダーメイドのがん治療」を目標とした研究が盛んになってきています。このオーダーメイドのがん治療においては、漢方治療は西洋医学とはまったく異なったアプローチをしています。
 西洋医学では、がん細胞や正常細胞の遺伝子解析から、抗がん剤の感受性や副作用の程度を推定し、がん細胞の個性にあった抗がん剤の選択と、患者の個体差に合わせた薬剤投与量に反映させることが目標となっています。
 一方、漢方治療では、個々の患者さんの病状や体力や体質や治療の状況に応じて、体力や抵抗力をいかに高めるか、症状を改善させるか、というようにオーダーメイドの考え方をします。
 同じがんという病気であっても、患者の体質や病状はそれぞれに異なります。異常を起こしている臓器やバランスを崩している生理機能も個々の患者で異なりますし、同じ患者でもその病態は時によって異なるのがふつうです。
 その時々刻々と変化する生体の失調に対処し、生体の治癒力を引き出せる状態にもっていこうというのが、漢方のオーダーメイド医療の基本です。これを達成できるのは、「体の虚を補う」ノウハウを長い臨床経験の中で蓄積し、複数の生薬を組み合わせて体調や病状に会ったオーダーメイドの薬を作ることができるからです。

表:がんのオーダーメイド医療における西洋医学と漢方医学の視点の違い


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