またまた新年の御挨拶です。
「おめえのおかざりは そげえに じまんせんでも どけえでも ころばりょうるかなあ めずらしゅうも なんでも ねんじゃ ええかげんにせえよ」
と。そして、この前から私が書いている「さかずき」について、
「おめえが でえれえ たからもんのように ぎょうさん けえとる さかずき じゃがなあ ほかに、ぎょくへえ ちゅうもんも あるんじゃあねえかなあ。そうすりゃあなあ、おほくにに だしたんは ぎょくへえじゃあ ねんじゃろうかなあ」
と書いてお送り頂きました。そうです。あの鉄幹が作ったと言われている一高寮歌
嗚呼(ああ)玉杯に花うけて
緑酒(りょくしゅ)に月の影宿(やど)し
と ある「玉杯」があるのですが、太古の日本には、翡翠などの鉱物で出来た勾玉などの祭器はありますが、酒器はまだ見たことはありません。それに「スセリヒメ」がオホクニに差しだした「さかずき」は“大御酒坏”だったのですから玉ではなかったはずです。
なお、その玉に似たさかずきとしてつくられたのが青磁のさかずきです。それも持っていますのでお見せします。