スセリヒメはオホクニに盃を差し出しながら歌います。「吾がオホクニこそは」
“遠邇伊麻世婆”
と。<ヲニオマセバ>と読みます。「ヲ」とは「男」です。「あなたは男でしょう。」と呼びかけます。男でしょう、とっても凛々しい男ですこと。と、褒め称えております。その凛々しさでもって大海原の島々にある御崎に行って、又、其にある渚を駈け廻ってみなさい。どのようなことがまちうけているでしょうかと。呼びかけております。
先にオホクニがスセルヒメに呼びかけた 「あなたは、きっと、私が倭の国に旅立つと、物陰で泣くでしょう」
と呼びかけたことにたいする返事です。さて、それからがまた面白くなりますが・・・・・“