私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

女にあれば・・・

2018-01-09 09:35:57 | 日記

 これからが「須勢理毘売」のオホクニを慕う真心の現れている歌です。ゆっくりと訴えるように静かに歌います。

             “売邇斯阿禮婆<メニシアレバ>”

 「女であるから」と言って、更に、「あなたを置いて」と。

             “遠波那志 <オハナシ>”
             “都波那志<ツマナシ>”   

 「男の人は誰もいません。夫と呼べるような人は誰もいません。私にはあなたしか頼れる人がいないのです。」と、。己の哀れ身を乞うように歌うのです。これだけのスセリヒメの愛の言葉を聞くと、如何にオホクニであっても 、その妻を置いて倭になんか行けるものですか。すぐに、ヒメの前に行って強く抱きしめ、強くキスをするのが、映画では当たり前のシーンになるのですが。・・・・・