暫らくコンピュータから離なれていましたが、ようやくその部屋に入ることができるようになりましたので、また、駄文を書き綴ってまいりますので宜しく。と云うのも、その部屋が古くなったものでから(築50年)、ちょっと大工さんに入っていただいておりました。
さて。オホクニがその妻「須勢理毘売」の嫉妬深かさに嫌気がさして倭国へ逃げ出そうとした時の二人の間に取り交わした歌を紹介しているのですが、そのヒメから夫に呼びかけた歌です。
「柔らかい絹の掛け布団や木綿の敷き布団の
“斯多爾<シタニ>”
一体、何をしようと云うのでしょうか。スセリヒメは???。それから、更にヒメは言います。
“阿和由岐能<アワユキノ>和加夜流<ワカヤリ>牟泥遠<ムネヲ>”
この歌は、先にも、一度見てきたのですが、あのオホクニが「高志の国の沼河比売」の返歌として歌われた歌と、全く同じ歌なのです。どうして人が違うのに同じ歌がうたわれたのでしょうか。ただ、その順序が「沼河比売」の場合は
“栲綱の 白き腕(たたむき)
沫雪の 若やる胸(むね)を”
と。それが「須勢理毘売」では
”沫雪の 若やる胸(むね)を
栲綱の 白き腕(たたむき)”
となっております。この言い方の順序を変えるだけで同じ歌なのに二人の違う女性の歌にしてもかまわないと思う心が現れているのでしょうか。現代だったら著作権問題として、喧しく取り上げられそうに思われるのですが??この歌て、本当に、全く同じ内容の歌なのですが。、ちょとばかりエッチな歌なのです。