「醸八塩折之酒」と書かれた古事記から、貝原好古は、日本で最初に作られたお酒だとしてあります。この「醸」を、古事記では、<カミ>と読んでおり、<カミ>は<カム>ですから、当然、口の中で噛むのかなと思ったのですが「豈 図らんや」で、「醸」は酒を作る事を云うのだそうです。麹に仕立ててかもす事から「カム」という云い方が生まれたのかも知れませんね。もしかして、此の言葉も「神」に通じる言葉かも????
なお、スサノウの時代に造られた此の「八塩折之酒」は、純度が低いものですから、それを上げるために八度も醸す必要がり、出来るまでに相当な時間がかかって(一説によりますと、正月に仕込んで酒ができるのは八月になるという。)それだと、スサノウがクシイナダヒメを助けるオロチ退治には、到底、間に合わなかったのではないかという人もいるようですが???でも、何はともあれオロチ退治には、このお酒が使われたことには間違いないことなのだそうです。このように昔話には色々な場面が想定できた諸説ぷんぷんになるのが当り前なのですが????