古事記によると、昨日、書いたように「神功皇后」はまだ年端もいかない幼子にお酒を与えて、
“阿佐受 袁勢 佐佐<アサズ オセ ササ>”
「アサズオセ」って何でしょうか???そこでまた宣長先生の御高説を賜りたいとページをめくってみました。「なるほどそうか」という説明があります。それによりますと、川などの水が無くなり涸れることを「阿須<アス>」と云うのだそうです。だからこれは
「御盃を乾涸<カワカ>さず引き続き飲み賜うへ」
という意味になるのだと。
しからばと、それを確かめるわけではないのですが、広辞苑を覗いてみますと、<アス>は「浅す>で、金槐集州に
”山はさけ海はあせなむ世なりとも・・・”
と詠み込まれている事からも分かるのだそうです。
次の<オセ>は
”飲めなり”
とあります。
スクナヒコナ神が、折角、常世の国から持ってきてくれたお酒ですからと、幼い子供に強制的に飲ましたのです。それも「全部」飲みなさい」というのです。現代だと、飲酒法違反で、なんてひどい母親だろうと世間の批判の的になる事決まり切った事だと思うのですが。